星名理論と岡理論 68 受動的思考から主体的思考へ 10

星名理論はラックからの方が抜きやすい。星名理論 66 の続きです。

 星名先生の主体的思考でタックルされるポイントはアタックする側が決めることができると言うことはスクラムからのアタックだけでなく、ラックからでも可能でした。

 でもラインアウトからは少し実施は難しいように感じました。
 理由はオフサイドラインがラインアウトの場合はそれぞれ10メートルの距離を取るので、想定できるタックルライン(相手との中間点)に距離がだいぶ離れているので、ボールを持っていない時に走り込むのが難しいためです。

 逆に、普通はボールを回しにくい、ラックの時にはラックの最後尾からディフェンスがスタートするので、ディフェンスとの距離が短く、すぐ想定できるタックルラインに走り込むことができます。
星名理論 ラックでの応用.

 ラックの時は私はスタンドオフ(SO)が遅れた時などはスクラムハーフの真横で対面の選手の内側に立ち、外側に立っている対面に向けて立ちます。
 受けた瞬間に真横に、結果的には少し後ろに走ります。そして対面を外すと前に出ます。もうその時にはゲインラインを突破して、まだ相手のフォワードのカバーディフェンスは来ていないので真っ直ぐ前に出ることができます。

 下の明治大学戦の記事にはルース(今のラック)から私が直線的に先制トライと記載しています。

明大戦 記事のみ
 この試合の数日前、部内の紅白戦で左手の指4本を突き指し、手が倍ほどに腫れ上がり、下の写真のように、左手をテーピングで固定して、指4本が全く動かないのでパスができず、タックルもまともにできないので、初めてヘッドキャップをかぶって試合をしました。
4年明治戦 写真
 通常はディフェンスを突破すると、すぐフォローの選手にパスをするコースを探すのですが、この日はパスができないので、自分で走るコースを探しました。

 その結果6トライしてしまいました。
 星名先生の理論の凄さを実証することになりました。