シッチェス発 犬連れの旅 南仏 セレ、コリウール

 2009年5月の終わりにフランスのピレネーの麓の小さな村に2泊で出かけました。南仏のスペイン国境近くは今でもカタラン語が話されている地域で、町中にカタルニア州旗が掲げられ、パンフレットにもカタラン国と書かれていて、フランスでありながらスペイン文化の強い地域でした。

 地図にも載っていないような小さな村の、山麓B&Bは農家を改築したものでオーナーのブルガリア人の女性は日本に10年以上もいたので日本語が達者で、部屋も畳のベッドの部屋でした。

 初めての外泊に興奮したのか、リナは初日1時間置きに起きだし、うろうろと周りをチェックするので、私も家内もほとんど眠れませんでした。庭と言うのよりも自然の中の空き地と言った方が良いのではと思う周囲の草地の中で野性を取り戻したリナは草花の中を走り回り、体中を虫に刺されて大変でした。

 この辺りは料理もカタラン料理が主で、家内が期待していたフランスパンもバターが入っていないスペインと同じで、料理もフランス料理を期待していたのですが、少し当てが外れました。しかし古い街や小さくて綺麗な村は写真の好きな家内の格好の被写体みたいで喜んで写真を撮っていました。

 国境を越え、左へ入り、ピレニーの山麓に向かうとサクランボの街、セレがあります。古い小さな街ですが、この街で採れたサクランボはスランスの大統領の所へ毎年届けられるので有名です。夏には朝市も出ている日があり、土曜、日曜は駐車スペースを探すのが難しそうです。

城壁に囲まれた旧市街の中に、おいしいフランス料理レストランを見つけました。料理の好きな家内はサクランボを5キロほど買い込んで行きました。

コリウール 全景

 国境を越えて右に向かうと地中海の港町、コリウール(Collioure)に行きます。画家マチスが愛したと言うこの美しい港町では日本人が経営しているフランスレストランがあるとの事です。駐車場は中心地のすぐ横の城の跡の様は広い場所が有料駐車場でシーズンオフは無料でした。ただ土、日曜日は有料かもしれません。コリウールの地図が出ます。

 今回の食事は朝食はB&Bでその他は全て外食にしたのですが、スペイン(此所はフランスではなくスペインのようです)は夕食は8時からですので、8時から夕食をとるのは結構大変でした。

 結局6時半頃、開いているカフェで簡単なものですませるしかなく、1食ぐらいはB&Bで食べた方が良かったかな、と感じました。このB&Bは事前に頼めば、夕食(日本食も)も用意してくれるそうです。

 B&Bの前に生えていた野生のイチゴを2株もらって帰りました。朝、採ったものですが、強い日差しで帰った頃はもうしなっていたのですが、さすが野生のイチゴ、すごい生命力でルーフテラスのプランターで水を与えているだけで、元気になり、今では夏になると結構な数のいちごを食べる事が出来ています。