カタルーニャ、シッチェス近郊の医療の対応

カタルーニャも医療逼迫している様です。

 シッチェスの公立病院は我が家から徒歩10分ぐらいの所にあります。病院と言うより少し大きな診療所という様な感じです。内科、小児科が中心で、歯科もありますが抜歯だけで他の治療はしません。外科もあるのかもしれませんが、多分応急処置だけで、大きな怪我は隣町のビラノバとの中間地点のサンカミルの車で10分ほどの山の麓にある大きな病院に運ばれます。

 3月29日火曜日にシッチェスの公立病院に予約を取りに行くと1週間後の火曜日の午後にとれました。病院からの帰り道、息切れがしてきたので、翌日、症状をスペイン語で作成し、それを見せて病院の受付で、もっと早く予約が取れないか聞いたら、翌日の31日の12時12分に予約を入れてもらいました。
 12時少し前に行ったら4人待っていました。私の前の人は多分80歳近い人で、付き添いの人に抱き抱えられるようにゆっくり歩いて診察室に入りました。この人の診察は1時間ほどかかり、私が診てもらったのは1時30分ぐらいで、私の後の人が3人ほど待っていました。

 私が書いたメモを読んだ先生はすぐ、心電図を撮りにいく様に手配して、私はすぐ心電図を撮りに下の階に行きました。私の主治医の先生のこの日の勤務時間は2時までみたいで、診察室に帰ると別の先生の名前になっていてもう誰もいませんでした。
 しばらく待っていると先生が出てきて、胸の辺りを診察し、心電図の結果を見せながら、パソコンでスペイン語を英語に翻訳した文書を見せてくれました。病名はわかりませんでしたが、救急車を呼んですぐサンカミルの病院に行った方が良い、と書いてあり、後からよく読むと狭心症の疑いがあると書いてありました。

 スペインニュース・コムの3月29日記事ではスペインの先々週の新規陽性確認数100,666名であったのに対し、先週は127,000人と27,000人の増加となった。しかしスペイン政府はマスクの着用義務の廃止などを行う様ですが、コロナ禍での医療逼迫は続いている様です。

 この時の病院の対応を見ると、私の主治医の先生も予約が一杯で、最初は私が元気そうだったので、順番通りに1週間後で予約を入れたものの、翌日、細かな病状のメモを見て、すぐ翌日に予約を変更してくれました。
 
 主治医の対応も、私の前の人に1時間間ほどかかったため、私のメモを読むとまず心電図をすぐ撮りに行かせ、その間に後続の患者を見て、2時までに診察を終わらせたのだと思います。
 
 サンカミルの病院の対応もすごいものでした。帰宅して渡された書類をよく見ると、私の担当は男性の医師でした。私に書類を持ってきた女性は多分看護婦さんだと思います。
 麻酔薬で何度か寝てしまったのですが、今回は医師らしい人の顔を見た記憶はありません。医師の治療への時間を確保するために、あらゆる無駄な時間を省いているのではと感じました。
 
 本当にスペインに感謝しています

我が家から見るシッチェスの全景 
 スペイン、シッチェスの素晴らしさを今後も伝えていきたいと思っています。