スペインでのコロナウイルスのワクチン注射

 日本でもコロナウイルスのワクチンの注射が始まったようですが、スペインでは去年の12月の終わり頃から既に医療関係者や高齢者(80歳以上)などに開始されていたようです。我が家から見るシッチェスの全景 

      我が家から見たシッチェス


  シッチェスのあるカタルーニャ州では2月18日から55歳未満の学校や研究所のスタッフ(約125000人)に対しアストラゼネカのワクチン注射の初回接種が開始されるそうです。


 妻のはるみがSNSなどで集めた情報によると、施設ではなく、自宅にいる高齢者グループにはディケァセンターや自宅訪問などの方法で接種するようです。

 高齢者施設での接種は既に2回目も終え、感染率が下がっているとの報告もあるようです。

 

 大規模医療センターの医療従事者の80%は既にワクチンの初回投与を受けたとのことで、現在、薬剤師、刑務所職員、治安部隊、緊急部隊などエッセンシャルワーカーの接種ももう始まっています。


 そろそろ一般の人たちへの接種も始まるようで、どうやら自分の番になると、SNSに連絡があり、メッセージを開いた時点でCOVID-19接種アプリにリダイレクトされ、日程と場所が決まるようです。


 日本よりITでは相当遅れていたと思っていたスペインですが、コロナ禍で大幅に改善されたようです。公共の健康保険では、公共の病院しか診てもらえないのですが、手術代、診療費は全て無料(歯の治療は除く)、薬代は定価の数パーセントです。


 オンライン化が急激に進み、各自が保有する健康保険カードの番号で、予約や自分の診察履歴や検査結果、薬の処方箋まで受け取れます。

 また私立の病院での検査、治療経過なども スキャンして送れば、それも参考にして診断してくれます。


 IT先進国だと思っていた日本がコロナ感染者数をファックスで送信して集計していたという話を聞いて思わず、笑ってしまいました。まさか、ワクチンの注射も紙による申請だったりしないですよね。