星名理論と岡理論 26  岡理論を実践した東京外語大学

東京外語大が東工大に圧勝

 星名先生の理論を実践したのは同志社と京大だけでした。岡先生の理論を実践してくれたのは東京外語大です。 

葉さんたちの写真
    「東京外語ラグビー部 90年」 から転載させていただきました。
 
 卒業して東京で働いていた私は3−4年、丸紅でラグビーをやらしてもらっていました。 当時の丸紅は京大や同志社出身の選手が多く、結構強かったのと、特にバックスには同志社の同期のスクラムハーフの伊藤(同志社が大学選手権に優勝した時の監督)、京大のスタンドオフの宮崎がいて、星名先生の理論の極端に浅いアタックラインを実践できました。
 その時、東京外語大のラグビー部の監督だった千葉さんと知り合い、千葉さんの依頼で東京外語大のラグビー合宿にコーチに行きました。
 
 ここでは岡先生の「ラグビーはFWが勝てないと勝負にならない、そのためにはFWを前には走らせなければならない。FWは前に走っている選手の数が多い方が強い」と言う考え方が基本にあり、私もその通りだと感じていました。
 東京外語大の選手は私が贔屓目に見ても、相当力の差があった東工大に圧勝し、見事岡理論の正しさを実証してくれました。
 
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 この時の合宿の本当の功労者は私ではなく、東京外語大OBの永島氏と川口氏です。私は岡先生の考え方を教えましたが、それを聞いただけで実践できるほどラグビーは単純なものではありません。私が東京外語大の合宿に合流する前に、非常に厳しい練習を指導した結果、岡先生の理論を実践できる要素が出来上がっていたから実践できたものです。

 永島氏は若くして永眠し、川口氏も今回の記事を書いている最中に永眠の訃報を受け取りました。

 改めてお二人のご冥福を心よりお祈りいたします。