初めての練習は若手の試合相手 2

 ベテランのチームに一人非常に強い選手がいます。相手をどんどんかわして進むのですが、左へかわして走るのが得意らしく、何度も左へ突進してくるのですが、誰も彼の左へフォローしないので最後は捕まってしまいます。私はその時丁度左ウイングでしたので、彼が次に突進した時、彼の左サイドに走り込み、大きな声で「パス」と叫んだら彼が反応し、ボールを受け取りました。

 

 相手は誰もいなくてゴールラインはすぐ間近で楽にトライできると思ったら、ゴールラインの直前が砂地で、いきなり足が止まりました。後ろから来た選手にタックルされて、跳ね飛ばされた勢いでトライできましたが、痛い目に遭いました。

シッチェスは土のグランド
 所々、砂浜のように柔らかい土のあるグランド
 

 その数分後全く同じような場面となり、今度はゴールラインに少し距離があったので、無理をせずに内側の選手にすぐパスをしたのですが、パスをした後に今度はレイトタックル(反則)を受けて跳ね飛ばされてまた痛い目に遭いました。


 どうやら新人に対する暖かい歓迎の儀式みたいです。そのプレーが最後で練習が終わりになり、最後にタックルをした選手が笑いながら謝りに来ました。まだ20歳すぎのすごい体をした選手でした。その日は寒かったので、皆に挨拶だけしてシャワーも浴びずに先に帰りました。