スペインで初めて試合をする。

 2006年4月6日、4回目のラグビーの練習に参加しました。この時にはもう多くの人が私が60歳である事を知っているみたいで声をかけてくれました。名前を聞かれ、「ユージ」と言ったのですが、なかなか覚えられないみたいでスシ(寿司)、寿司とユージが混ざったスージーと呼んだりしています。

 

 4月8日の土曜日にベテランチームの試合があるということで16人ぐらいのメンバーが集まり、いつもどおりのストレッチング、タッチラグビーで汗を流し、その後、またドイツバーに行き、私はコーラを飲みました。


 新しく練習に参加したフランス人のフィリップ(シッチェスラグビークラブでは先輩で、私が練習に参加するようになってからその日初めて練習に参加)に、練習前にカールが私を最も若いメンバーだと言って紹介したので、バーで私の本当の歳を聞いてびっくりしていました。


 しかし、「60歳で自分たちと一緒にラグビーできることはすばらしいことだ」と喜んでくれ、ぜひ試合に出るように求められました。「8日は妻のはるみが試合をすることにまだ反対している、しかし走りたいので、試合前の練習には参加するが見るだけだ」と答えておきました。


 試合当日、ユニホームを着て練習には一緒に参加したのですが試合は辞退しました。本当は出たかったのですが、メンバーが15人以上集まっていたので、クラブに先に属していた人が試合に出たほうが良いとの思いと、足に違和感がありまだ十分な体調ではなかったので。


 ところがハーフタイムになると、またフィリップがやってきて最後の10分間だけでよいから一緒に試合をやろうと誘ってくれたので試合に出ることにしました。ところが後半始まって間もなくカールに呼ばれ左のウイングをやるように言われました。最初の5分間ぐらいはまったくボールが回ってこなくて、少し体もほぐれたので積極的に動くことにして、ブラインドサイドからオープンにフォローに入り、2回ボールに絡むことが出来、この2回とも私のパスからトライに結びつきました。

 

 相手はビジネススクールのベテランチームの予定でしたが、メンバーが集まらず現役の学生のチームでした。あまり強くはないと思いましたが、試合は小差で負けたようです。

 ほぼ20年ぶりのゲームは非常に満足できるものでした。

カールとフィリップ

  左がキャプテンのカールで右がバイスキャプテンのフィリップ