ベテランチームの試合は乱闘

 キャプテンのカールから電話があり「ベテランチームが2006年5月27日(土曜日)にウエールズのクラブチームとの試合をすることになったが現役とベテランの混合チームでするのでその日は見るだけにしてくれ」と言うことでその日は何も持たず、見にいきました。


 私が何も持っていないのに気づいた他のメンバーが冗談で「自分のを貸すからやれ」等と言っているのを聞いたカールがやって来て、「今日の相手は非常に荒く汚いチームなので 、こちらもそれように若い選手を入れてやるので、申し訳無いが今日は見るだけにしてくれ」と、どうやら私の怪我を心配してくれたみたいでした。


 その言葉通り最初からレイトチャージ、ノーボールタックルなど反則のオンパレードでラグビーを楽しむと言うより乱闘を楽しむような雰囲気でした。それでも前半は数回の乱闘はあったものの、まだラグビーのゲームらしい所はありました。所が終盤になると双方だんだんエキサイトして来て最後は同時に数箇所で乱闘が起きたので、レフリーが試合を途中で打ち切りました。

 ウエールズからわざわざスペインのシッチェスまで来て、こんなラグビーをしなくても良いのにと思うのですが、どうやらこれが彼らのラグビーみたいです。


 勿論試合が終わった後はノーサイドですから敵も味方もなくは仲良く笑いながらビールやバーベキューで楽しくやりました。バーベキューの時にはもう普通の気持ちのよい男達に戻って、なぜこのような男達があのような乱暴なプレーをするのか不思議でした。


 多分彼らにとってラグビーは球技ではなく、ボールを持っての格闘技の意識が強すぎるのではないかと思いました。


 カールのアドバイスに従って良かった。