5回目の練習を見ていたコーチ

 2006年6月1日もカールが練習に参加できないので、ベテラン数人で若手の練習に参加しました。2005年12月に初めて練習に参加し、半年間で練習が4回、アンドラに遠征が1回とラグビーボールに触ったのは5回だけです。


 2週間後の6月17日にシッチェスでビーチラグビー(7人制)の国際大会があるので、それに向けてか1時間以上休みなしで走り続けのタッチラグビーでした。

練習に参加するのはこれが5回目ですが、個人的にはほぼ毎日走り込んでいるので体調も良く、スピードも少し出る様になっていました。


 幸いにも前日の雨でグランドが固く締まっていて私にとっては非常に走りやすいグランドでした。また若手の速いテンポの展開が私のリズムにあったのか、この日二つのトライをしました。この頃にはもう若手も私が60歳である事は皆知っているみたいで、私がボールを持つたびにスージーと言って声援してくれます。寿司からきたスーシーとユージと合わさったようですが、どうも彼らにとってユージよりはスージーの方が語呂が良く、呼びやすいようです。


 その中で一人だけ、ベテランの練習に初めて参加して私の事を全く知らなかったベテラン選手(アルゼンチン人のシャンティ)がいました。彼は膝を痛めて走る事が出来ず、またスペインの電話会社テレフォニカで働いており、忙しくて来る時間がなかったので私の事は全く知らなかったそうです。


 シャンティは全く相手選手に触られる事なく抜いて二つトライをした私のプレーを見てビックリしたそうです。7人制の大会へ向けての練習で1軍の選手も多数参加してのタッチラグビーで皆真剣にやっているのでそう簡単にトライは出来るはずがないのに、全く見た事のない選手が簡単に抜いてトライを二つもしたので驚いたそうです。

 シャンティは私と話をしようとして練習が終わった後探したそうですが、私はいつも練習が終わると、クーリングダウンを兼ねてシャワーを浴びずにそのまま歩いて帰るので話は出来ませんでした。


 6月17日にはビーチに2面の仮設グランドが出来、朝10時頃から子供、ジュニア、女子、男子とカタルニア各地やフランス、マドリッドなどからもチームが参加し、ジュニアと男子の部でシッチェスは優勝しました。いつも砂地のグランドで練習しているのでシッチェスの選手はビーチラグビーは得意かもしれません。


 この優勝は今後のシッチェスのラグビーの発展に大きく寄与したみたいで、その後、メンバーは急に増えてきました。