ラグビー カタルーニャ ベテランリーグ 第2戦

 ベテランリーグの第2戦が3月8日バルセロナでありました。シッチェスで試合をする時は結構人が集まるのですが、相手チームのグランドに試合に行くとなるとほぼ1日つぶれることになるので、急に選手が集まりにくくなります。

 相手は1936年創立でバルセロナ郊外に立派なグランドとクラブハウス(スポーツバーの2階)もあり、FWが強いとのことでしたが、ベテランリーグの特別ルール「スクラムは押さない」と言うルールに助けられモール、ラックは圧倒されていましたが、スクラムからの球出しが安定していたので、何とか勝つことが出来ました。


 私は1月の中旬からフィットネスが思うように出来ず、あまり自信はなかったのですが、選手が16人しかいなかったので、フルタイムの出場となりました。さすがに今回の相手は全員白いパンツで色のついたパンツをはいた選手はいませんでした。

 私の見た感じではFW、バックスとも相手のほうが経験豊富で、どう見ても力が上のように思いましたが、キャプテンのカールはバックスに回せば勝てると思い込んでいるみたいで、その思い込みが意思統一に影響したのか、積極的にバックスに回していったので、思いもかけない勝利でした。

 少々の力の差は15人の意思が統一されれば勝つことも出来ることを改めて教えてもらいました。


 アタックになると味方のフルバックが最初からラインに参加するので、ウイングの私までボールが回ることはほとんどなく、ボールを手にしたのは4回でした。

 逆にディフェンスになると数が少なくなり、ウイングの私が相手のセンターにタックルをすることになったのですが、センターへのディフェンスには慣れているので、相手がボールを受ける瞬間にタックルするつもりで思いっきり飛び出したところ、私の出足があまりに早いので、相手のセンターがびっくりしたのかボールを一度も捕ることが出来ませんでした。 結局一度もタックルすることなく、相手の私サイドの攻撃をほとんど防いだことになったようです。


 シッチェスのラグビーはあまりポジションにこだわらず皆楽しんでいるようです。フルバックがボールを持って走りたいので勝手にセンターのポジションに立っていたり、FWの選手が私の外に立っていたり、好き勝手にしているみたいです。

 私も最近はラックになって人が足りない時などセンターのポジションに入ったりしています。私がセンターの位置でボールをパスしたときは必ず大きくゲインしているのですが、私はただパスをしているだけですので、あまり評価されていないみたいです。


 私のパスを受ける位置が他の人より2-3メートル前で、受けた時には自分のマークを既に半分はずしているので、私が突破しなくても、上手くパスを通せば私のパスを受ける人が大きくゲインをすることになります。

 わずか2-3メートルの違いですが、センターのポジションでこれだけ前でパスが通ると相手のカバーディフェンスはなかなか追いつけません。


 この2年間で私がセンターのポジションでパスをしたのは4回ですが、2回はトライになり、後の2回は大きくゲインしています。センターはポジショニング(間合い)、走るコース、パスを受けパスをするタイミングさえ上手く出来れば私のように足が遅くても十分役に立つことを教えたいのですが、まだあまりにもその回数が少なく、ただの偶然だとしか思われてないようです。


 ラグビーは本当に面白いです。