ラグビー カタルーニャ ベテランリーグ、 優勝

 2009年5月16日、シッチェスラグビークラブはこの日の試合に勝ち、第一回カタルニア ベテランリーグの優勝となりました。

 去年の春から始まったベテランリーグはまだ全試合が消化しきっていないようでまだ続いており、私も半分ほどプレーをしました。

 ゲームのルールはスクラムは押さない、パンツの色で年寄り(60歳以上は赤、赤いパンツの人にはタックルをしない)も参加できるようにするなど特別なルールがあったはずですが、終盤になり勝敗にこだわってくるといつの間にかスクラムは押す、若手の選手が多くなってくるなどしてエキサイトして乱闘の場面も出てきました。

 私の対面はどうみても20歳台にしか見えませんでした。総合力で勝るシッチェスは小差で勝利し、この日の勝利で後1試合を残しカタルニアベテランリーグの優勝と言うことになったようです。


 続く、5月23日にベテランリーグ最後の試合があり、既に優勝も決まっており、この日の相手はあまり強くないしBチームの試合もあるので、ラグビーの初心者もたくさん出たのですが、思いもよらない展開となり痛い目にあいました。

 最初相手が12人しか集まっていなかったので、こちらも数を減らし13人で、スタートしました。相手には赤いパンツの人、中学生、小学生もいて、右ウイングで出た私の対面は前半はなんと小学生、後半は赤いパンツの人でした。

 試合は35対0で勝ちましたがあまり喜べるものではありませんでした。


 この日のような試合はルールでスクラムは押さないので人数が一人多いのならその選手はFWの周辺でプレーをしてバックスは同数でプレーすればお互い楽しめると思うのですが、自分がトライをしたいのか、攻撃の時にFWの一人がバックスライン、私の前に立ち、またフルバックの選手も私の前に立つので、小学生の相手ウイングの前に3人も立つことになってしまいました。


 もうこの時点で私は今日の試合は汗もかくことはないだろうと予測をしたのですが、その通りでした。相手のバックスには2人強い選手がいてその2人にこちらはセンターの選手2人を含め4人がかりで攻撃して一度も突破できず、一度も私にボールが回ってきませんでした。

 逆に相手の強い選手がボールを持って走ってくると私の前にいるはずの選手がいつの間にかいなくなり、センターの大きな選手がが真直ぐ私に向かってきて2度も跳ね飛ばされてしまいました。


 この日は小学生が対面だと知ってからボールを持ったら3秒以内にパスをしようと心に決めていたのですが、パスするどころか前半はほとんどボールに触れることもありませんでした。

 後半も同じような展開でしたが、終了間際に蒸し暑いのにまだ汗もかいていないので、前にいる二人を無視して前に出ることにして、ボールをもらい一人かわしてパスをしようとしたところもうゴールラインを超えていると言われ、その場でトライをしました。

 グランドはバルセロナオリンピックの行われたモンジュイックにあり、観客席もある草のグランドでゴールラインもはっきりしていたのですが、ラグビーを始めてからゴールラインを間違えたのは初めてのことです。


 試合後はいつも通りノーサイドでバーベキューをご馳走になり、一緒に楽しく過ごしました。

 サッカーの国、スペインではラグビーはやはり競技人口が少なく歴史も浅いようでベテランの試合を組むのも大変のようです。しかし少しずつではありますが根付いて来ているようで、もっと私みたいな年寄りがラグビーを出来る機会が増える事を願っています。