スペインのコロナウィルス禍の生活について

 スペインのコロナウィルス(COVID19)の感染状況などはすでに大手メディアで放送されていると思いますので、報道されない地方都市、シッチェスでの生活を書いてみます。


 スペイン人はおおらかでのんびりしています。世界中でコロナウィルスが騒がれだしても2月下旬まで、ほとんど感染者もいなくて、いつもと変わりありませんでした。

 2月の下旬に行われる予定のバルセロナ最大のイベントモバイルワールド見本市が中止になり、衝撃を与えましたが、まだシッチェスの街中には中国人の団体旅行客が溢れて、マスクもしないで市内を歩き回っていました。

 しかし、この頃からマスクや消毒用のアルコールが手に入らなくなり、我が家も慌てて少量のマスクやアルコールを手に入れました。


 大きく動いたのは、スペイン政府が2020年3月15日に非常事態宣言を出して、移動禁止令を出してからです。スペイン人のおおらかさは前回書いた通りで、全くコロナウィルスのことなど気にしていない状況でした。10日過ぎにになり、スペインのあちらこちらで感染者が見つかり、シッチェスでも感染者が見つかったりで大騒ぎで、あっという間に移動禁止令です。


 3月15日に移動禁止令が出て、その後さらに厳しい外出禁止令と続き、1日800人近くの死者がしばらくして280人ぐらいに減りましたが、もう4月28日には規制緩和の具体的な方針を発表しています。

 これもPCRの検査をしっかりと行い、どの地域で感染がどのように推移しているかしっかりと把握しているからでしょう。


 6月の下旬から徐々に規制緩和が始まり、7月にはもう国外からの旅行客も受け入れています。観光が経済の柱となっているので当然だと思えます。特にバルセロナ地方はこの時期はもっとも賑わう時期なので、下の図を見ると政府の判断は妥当だと思います。

色々な制限の中でビジネス活動が再開されましたが、第2波がやってきました。