野生の女 ルディの妹のリナ

 2008年1月11日、この日でルディは12回目の誕生日を迎えました。人だと70歳ぐらいに相当するそうですが、小さい時から運動量はすごいので、誕生日の翌日、ホットドッグ投げを1時間以上、100回以上もして、こちらが心配して何度も止めさせようとしたのですがなかなか言う事を聞きませんでした。

 1月13日にルディの妹がドイツのブレーメンからやってきました。家内が2年近く探してインターネットで見つけたブリーダーとドイツ語でメールをやりとして、もらいに行ったものです。

 家内はドイツ語は全く出来ないのですが、インターネット(Google)の翻訳機能を使い、英語からドイツ語に翻訳し、やり取りしてもらいに行きました。


リナ、一人で


 ルディはこちらに来てからほとんど他の犬と遊ぼうとしなくなりました。日本にいたときは他の犬とよく遊んで、また小さい犬にはやさしいので、初めて公園デビューした子犬が他の犬に脅かされて公園に行くのを嫌がっていたのが、ルデイにやさしくしてもらい公園で他の犬と遊べるようになったと結構感謝されていました。


 心配した家内が妹がいればもっと遊んだり喜ぶのではないかと妹(リナ)を2年近く探してやっと見つけました.。ルディと一緒に旅行をしたいので、あまり大きくならないほうが良いとの判断からミニチュアダックスの母親とカニンヘン(更に小さい)の父親の子なのですが、何故か2ヵ月半でもう2.5キロもあり、超ビッグな子でびっくりしました。

 

 来た時はまだよちよち歩きだったのですが、3-4日すると、もう走り回っています。父親はマルチチャンピオンでドイツでは結構有名だそうですので、体格は母親、運動能力は父親の血を継いだかもしれません。

 性格はおっとりしているところもあり、ルディの妹としてはちょうど良いと思っていたのですが、ルディは最初の数日間は無視して一切相手をしませんでした。

 しかし、4日目に急に一緒に遊びだし、それ以後は妹と認めたみたいでほっとしました。 しかし次第に本性を現し出したリナのお転婆ぶりは半端ではなく、すごい勢いで家中走り回り噛み回るので、私も家内も目が離せず、振り回されました。


 2ヵ月半でもう2.5キロあったリナは野性味たっぷりに育ち、朝は4時ごろトイレに起き、6時頃には朝食を食べ、起きている間は家中を破壊して回っています。掃除機のように下に落ちているものは全て口に入れ、目に付くもの全てに噛みつきます。

 家内が抱いていると家内の服のジッパーを噛んで壊すし、動きを制限させるために用意したプラスチックの網は噛み千切り食べるし、通電している電源ケーブルも噛み切ってしまいました。

 

 一番困ったのは引っ越した夜に、唯一の通信機器、充電していた携帯電話の電源ケーブルを噛み切られたことでした。シッチェスのような小さな町で電源ケーブルだけ売っているとは思えず、結局、ケーブルカバーを削り、結線してビニールのテープで巻くという、原始的な方法で解決しました。 


 それからもう3年以上経ち、野生の女リナは頭の良さは時々見せるものの、家内が一生懸命育てているプランターの野菜をかぶりつくなど時々野生の女の本性を見せます。


 でももうルディの妹として我が家のかけがえのないファミリーです。