フランス、フォア(Foix)の街

 2006年5月、 ラグビーの遠征でアンドラのチームと試合をした翌日はピレネーを超えてフランスへ行きました。どこか綺麗な街があればそこで一泊しようと言う事で宛てもなく出発しました。昨日泊まったアンドラ•ラ•ヴェリャの街で既に標高1,000メートルを超えているのですが、道は更にどんどん上に上がって行きます。
 他にすれ違う車もあまりなく、これで良いのか不安になりながら更に進んで行きました。もう道の横には残雪が見えて、急に曇って来た空からは雹が降ってきました。途中駐車していた車があったので、道を聞いたら間違いないと言う事でどんどん進みました。

やがてフランスに一番近い街、Pas de la Casaを通り過ぎるともう国境です。道はいつの間にか下り坂になっていて、ここでもパスポートチェックもなしに通り過ぎました。 アンドーラからピレネーに

 いくつか小さな街を通り過ぎてホテルの看板があったので立ち寄ってみました。スペイン語も英語も全く駄目で、部屋は空いているみたいでしたが、あまり雰囲気が良くないので予定通りフォアの街まで行く事にしました。

 昼過ぎにフォアの街についたのですが、街はひっそりと静まり返り、人はあまり歩いていません。ツーリストオフィスを探したのですが、見つからず、ルディを連れてうろうろしていると犬を連れた女性が通りかかり、少し英語が出来たのでいろいろ聞くと、フランスのお店は月曜日は休みの所が多く、ツーリストオフィスも空いていないのでホテルまで案内してくれました。

 しかしそのホテルも営業しているのか分からず、結局家内が開いていたパン屋のおばあちゃんにホテルを教えてもらい、無事泊まる事が出来ました。家内はフランス語は全く出来ないのにいざとなると女は強い。改装したばかりの様なそのホテルは部屋も広く綺麗でルディも気に入ったようです。

 ルディは本当に賢い子で、初めてのホテルでも大人しく留守番をしてくれます。私か家内の臭いのするセーターやシャツをおいて行くと、それで必ず戻ってくると安心するのか、大人しくそれを枕にして寝て待っています。

 お陰で私と家内は久しぶりにおいしいフランス料理を満喫しました。月曜日と言う事もあり、ひっそりとした街にレストランは数軒しか営業していないみたいで、ホテルのオーナーに紹介してもらったレストランはすぐ近くで、あまり期待していなかったのですが、非常においしくて料金んも手頃でした。