プールで出会うおばあちゃん その1

 ラグビーのベテランチームの活動がなくなり、膝を痛めて全力疾走ができなくなり、ジムに通うようになりました。ジムでは主に筋トレと水泳です。


 2011年8月25日 昨日一日休んだだけでジムでの筋トレは少し重たく感じました。筋トレが終わりプールに行くといつもの泳ぐコースにいつも出会うおあばちゃん(多分70歳ぐらい)が泳いでいました。


 私は泳ぐと言っても実際は水中エアロビクスのようなもので25メートルを泳ぐ毎に体を動かしてまた泳ぎ、実際に泳ぐのは5〜600メートルです。私はいつも1コースか8コースで泳ぎます。両端に梯子と手すりがついておりそれを使っていろいろストレッチング等するためです。


 今日は1コースにそのおばあちゃんが泳いでおり、2コースで泳いでいました。するとそのおばあちゃんがコースを代わってあげると言ってきました。


 私はそのおばあちゃんもいつも端のコースで泳いでいるのを知っているので、一度は断ったのですが、またおばあちゃんが今度は私のコースに入って来て「あなたは毎日手すりと梯子でエキササイズをしている。

 貴方には1コースが必要だが私には必要ない」と言って代わってあげると言うので、代わってもらいました。コースを代わって上げると言ってくれた事もうれしかったのですが、本当にうれしかった事はそのおばあちゃんが泳げる様になったと言う事です。


 半年ほど前、そのおばあちゃんが1コースで泳いでいた私に場所を譲ってもらえないかと頼んできました。自分はまだあまり泳げないので、端のコースでないと怖いからと言う事でした。勿論その時は代わって上げました。それからおばあちゃんが何回か端のコースで泳いでいる人に代わってほしいと頼んでいるのを見た事がありました。

 つい最近になり、そのおばあちゃんが他のコースで泳いでいるのを見たので、泳げる様になったのかなと思ったのですが、私が見た時にはボードに捕まって泳いでいたので、本当に泳げるのかどうか分かりませんでした。

 1昨日、私が泳いでいるとそのおばあちゃんが隣のコースに来て泳ぎ始めました。コースを代わる様に言おうかとも思ったのですが、もしおばあちゃんがもう泳げるのにと思っていたら失礼な事を言う事になるのではと思い、黙っていました。じっくりと見ていた訳ではないのですがその時おばあちゃんはボードも使わずに泳いでいました。


 今日は、心配だったので何かあるとすぐ助けにいかなくてはと思い、おばあちゃんがボードを使わないで泳いでいる時はエアロビクスをしながら見ていました。

 1往復しては休み、次はボードを使って1往復、ボードなしで1往復泳いではまた一休みする。しっかりと泳いでいました。


 やる気になりさえすれば70歳過ぎても泳げる様になる事も可能なんだと勇気をもらいました。