ルディが肥満細胞腫(犬にだけある悪性の癌)

 2005年6月。我が家のルディが大手術を受けることになってしまいました。1週間ほど前から血尿が出たり、食べなくなったり、体の2箇所に腫瘍みたいなものが出来ているので、病院に連れて行ったところ、血尿は加齢による前立腺肥大、腫瘍は削除して精密検査しないとよく判らないということで20日の月曜日に手術をしました。

 

 睾丸の摘出手術と腫瘍部分の全摘出手術を同時に行ったので、結構大変な手術だったようです。一つ一つはたいした手術ではないのですが、3箇所縫合しているので、結構痛いようで、帰ってきてからはぐったりとして動きません。


 22日に術後の検査でまた病院に行ったのですが、順調に回復していると言うことですが、まだ心配です。


 シッチェスにある病院は24時間体制のしっかりとした設備のあるところで先生は殆ど英語が出来る人ばかりで、説明も紙に書いてしてくれるので、家に帰り、医学辞書で調べなおし、念のためにバルセロナに住んでいた時の主治医にも見てもらい、医者同士で情報交換をしてもらい、結局24時間対応で、歩いて10分ほどのシッチェスの病院で手術をしてもらいました。

 

 料金は全てで約6万円(450ユーロ)でしたが、非常にしっかりした対応でした。

小さい犬なので麻酔でそのまま心臓が止まったりした話も良く聞いていたのですが、心電図を見ながら、麻酔、点滴の量を調整しながらしたということで、シッチェスのような小さな町の病院でこれほどの対応をしてくれたのにはびっくりしました。


 6月30日にルディの摘出した腫瘍の一つが検査の結果、最悪の肥満細胞腫(犬だけにある癌)であることが分かりました。一箇所は足の太ももの外側に数年前から小さなしこりのようなものがあったのですが、これは良性のものでした。


 しかし、前立腺肥大の治療のために睾丸摘出手術をする一週間ほど前からペニスの表皮に小さな虫に刺されたようなしこりが出てきて、これが2-3日で大きくなってきたので、ついでにとって貰い、精密検査をしてもらいました。

 注射針で肉片を採集しての検査では全く問題なかったのですが、念のために、削除した部分の精密検査をしてもらったところ、肥満細胞腫のグレード2で転移、再発のリスクが高く、転移再発後の死亡率も高く、非常に悪質なもので再手術をすることになりました。