シッチェス発犬連れの旅 ペニスコラ、カステリヨン

ペニスコラ

 2009年2月 バレンシア・オレンジの産地のバレンシアのちょっと手前、ペニスコラ(Peñíscola)とカステリヨン(Castellon)というリゾート地に行きました。我が家の野生の女リナの初旅となります。

 ルディが肥満細胞腫の手術を受け、元気にはなりましたが、人間の歳では70歳近くになって来たし、リナもしょっちゅう悪さをしては病院通いも多くなって来たので、車を買う事にしました。


 2月11日に予定より2週間ほど遅れて車が届きました。プジョーのセールスマンは非常に優秀でした。車が来るとすぐ旅行をするつもりにしていたのですが、強風や雪で車の到着が遅れるということが分かるともう一クラス上の車を無料で貸してくれました。

 せっかく貸してくれたので旅行をしようといろいろ探したのですが、あいにくこの時期どこも雨で結局シッチェスの周辺を走ったきりでした。天気予報では15日から回復するとのことでバレンシアの手前まで2泊で旅行することにしました。


 少しでも南の方が暖かいのではとバレンシアのベニカッサムと言うリゾート地に泊まりカステリョンにある二つの古城、ペニスコラ、モレーリャを訪れたのですが、シーズンオフと言うこともあり、二箇所とも綺麗な古城があり、良い所だったのですが、余り観光客はいなくて閑散としていました。

 小さな古い村なども訪れたので、3日間で750キロほど走ったので少し疲れました。


 今回はオートマにカーナビ(携帯で自転車や歩行にも使えます)だったので、道に迷うことは少なかったのですが、最新のカーナビも新しい道路などの情報はまだ入っていないので、中央分離帯があるのに左折しろと言う指示があったり、少し回り道をしたような気もしますが運転は楽でした。

 日本ではカーナビがついていた車に乗っていたのですが、目的地やコースを設定するのに車に乗ってからしかできなかったのが、部屋に持って行っていろいろ設定できるのでこの方が便利だと感じました。


 スペインの高速の制限速度は通常は120キロで一般国道でも100キロです。流れに乗って走っていると140-150キロで走っている時もあるので、 一般道路に下りると他の車がのろのろ運転をしているように感じられ、一般道路でいつも後ろからの車にあおられていたのが分かるような気がしました。


 我が家の旅行は大変です。ルディとリナのベッド持参、シーツの上に敷くブランケット等の他、食事もほとんどが手作りですので、お弁当、ビーフジャーキー(これも手作り)等の他、牛の生肉等も持って行き、湯通しして野菜と一緒に食べさせます。


 今回はリナの初めての旅行でした。初めて車に乗った時は、家内に抱きついて30分ほど離れませんでした。ルディは旅慣れているのでまったく問題はないのですが、リナは長時間のドライブも初めてで、食事の時ホテルの部屋に残すことになるので心配していたのですが、結構おとなしくしてくれていたので安心しました。多分ルディが一緒だったので心強かったのだと思います。


 リナは少しずつですが良い子になってきています。もうトイレはほとんど失敗することはありません。バルコニーにトイレシートを敷いていて寒いので窓を閉めているのですが、トイレをする時には窓をカリカリ引っかいて開けるように教えます。

 車に乗っていてもトイレの時には窓をカリカリして教えます。物を噛んで壊すことも少なくなりました。何でも食べるのも少なくなったようで今年に入ってまだ病院に入っていません。

 二人とも元気で長生きしてくれる事を願っています。