2015年 ラグビー・ワールドカップを見てスペインに来た4人の友人

 2015年10月、イギリスでラグビー・ワールドカップの日本対アメリカの試合を見てスペインにやってきた4人のラグビーの友人、いずれも60歳後半で心臓に問題があったり、肉が厳禁だったり、私から見ると年下ですが、ほとんど病人です。

 久しぶりの再会ですので、 そのような病気持ちとは知らず、妻が用意したのは、イベリコ豚の生ハム(ベジョータと呼ばれる最高級)、イベリコ豚のセクレトスペイン語で秘密、シークレットという意味)で一頭から少ししか取れず、肉屋では店頭には置かれておらず、お馴染みさんだけに売るもの、手長海老、ムール貝イカ、ソーセージ、チーズ各種と彼らには良くない物ばかりでした。

 彼らが我が家に来てから彼らの病気を聞いたので、妻から相談されたのですが、「少々の事ではクタバルことのない奴らだから、最後の晩餐として食わしてやろう」と言って出したら、ワインはガブガブ飲む、ガツガツ食べる、全く病人とは思えない奴らです。

 翌日はバルセロナ観光で、まずサクラダファミリアを見て、レストランでワインを飲んで、夜は彼らからシッチェスのレストランに招待され、そこでもワインをガブガブ飲んでいました。

                サクラダファミリア内部

サクラダファミリア内部

 次の日の朝、イギリスに帰るので、朝9時にホテルへ迎えに行き、空港まで送って別れました。

 午後3時頃、「もうホテルについて休んでいるかな」と言って話をしていると、突然固定電話がなり、固定電話には日本の友人からかかってくることはないので妻が「オラ」と言った後、「どうしたの? 何があったの? なんでまだバルセロナ?」などと言い出すので、てっきりとうとう誰か、倒れたと思いました。

 よく聞くと、4人のうち、3人が買い物に夢中になり、飛行機に乗り遅れて、これから次の便でロンドンに帰るとのことでした。

 なんでも笑ってすませる、タフな死にかけの老人たちです。

 詳しいことは、私の同期の友人が、私が送ったメールを自分のブログ載せたのでご覧ください。フランスで見るラグビー・ワールドカップのテレビや映画「インビクタス」などの話が書いてあります。

 私は生存確認の意味で、毎月末「スペインに来て〇〇ヶ月」というタイトルのメールを親しい友人50人程に、個人情報に配慮してBCCで一括送信しています。車の旅行が多く、フランスでは最高時速130キロ、ドイツのアウトバーンでは無制限ですので、万が一事故に巻き込まれた時には家族全員が連絡することができなくなる可能性があるためです。