同志社ラグビーの後輩の教え、「大難小難」と言って感謝

 私は無宗教ですが、どちらかと言うとキリスト教に近いのですが、仏教の良い所は使わしてもらっています。

 高校、大学のラグビーの後輩(京都出身)からも良い事を教えてもらい実行しています。京都の人は何か悪い事が起きると「大難小難」と言って感謝するそうです。「仏教の教えで本来ならもっと大きな災難をもらう所を小さな災難としてもらったので感謝する」と言う意味だそうです。

 そう思っていると本当にそうなのではないかと思うような事に出会います。
アルカサバ
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 前回の2009年11月のアンダルシア旅行の続きになりますが、とんでもない衝突事故を起こしました。


 住宅街の広い道でをそれまでずっとこちらが優先道路で一時停止することなく来て、そのすぐ先に国道が見えていたので、そこまではこちらが優先道路だと思い込んで走っていたら、交差点で横から来た車のサイドにぶつけてしまいました。

 後で見ると私の道路に大きな一時停止の標識(みたいな看板、一時停止マークの下に大きな文字で危険と書いてあった)が出ていました。道路標識が街路樹で見にくく、事故が多いので、わざわざ大きな看板を立てたもののようですが、広告看板かと思い見逃しました。

 

 衝撃は車が吸収する様に設計されているので車の前部は大破しましたが、横に座っていた妻の膝に乗っていたルディもリナも落ちる事もなく、エアーバッグも開きませんでした。

 相手にも怪我はなく、フルカバーの保険に入っていたので、車の修理、レンタカーの料金等カバーしてくれるので、車はバルセロナに陸送し、レンタカーを借りてアンダルシアからシッチェスに帰ってきました。


 その時には「本来は妻やルディ、リナが大怪我を負うはずが何もなかった。大難小難」と感謝していたのですが、後で大変な事が分かりました。


 帰りのレンタカーが偶然、私の車と全く同じ車種で違いはオートマとマニュアル、ガソリンとディーゼルエンジンの違いだけでした。

 レンタカーのエンジンをかけるとパネルに「OIL OK」と言うサインが出るのに気づきました。私の車はその時、もう1万キロほど走っていたのですが新車の時から「Check Oil」と言うサインが点き、すぐ消えていたので、それが正常なのだと思い込んでいました。

 修理をして車を受け取り運転すると、また「Check Oil」のサインが出ます。

気になったので翌日、ディーラーに行き、調べてもらうとエンジンオイルは最初から少ししか入っていなかったようでもうほとんど空っぽだったと言う事でした。普通、新車で買えば、当然エンジンオイルは満タンだと思うし、「Check Oil」のサインも、エンジンオイルが空に近いのであれば、点灯し続けると思うのですが、電気系統もいろいろ問題がある車だったようです。


 その後も4−5回、突然エンジンオイルが空になり、最後はバルセロナからシッチェスに帰る途中、高速道路で煙を吹いてエンジンが焼き付いて動かなくなってしまいました。この時にはエンジンオイルトラブルを何回も経験していたので130キロで追越車線を走っていて、突然スピードが出なくなり、おかしいと思い、すぐ走行車線に戻り、側道に寄せた途端エンジンルームから煙が出始め、車が動かなくなりました。走行車線に戻るのが1分遅れていたら、追越車線で動かなくなるところでした。


 もし、アンダルシアで事故に遭わず、シッチェスまで長時間連続高速運転で500キロ走って帰って来ていたら、途中ででエンジンが焼き付いて突然停止して大事故になる所でした。


 このアンダルシアの事故は本来、高速道路で後続の車も巻き込んで大事故になるはずのものを、小さな交通事故としてくれたので、「大難小難」と言って、事故に感謝し、もうエンジンオイルがほとんどないのに、それに気づかずに走っている私に、私の車(プジョー308SW)が、自分の体を犠牲にして教えてくれたのだとして、私の車にも感謝する事にしました。

 感謝の気持ちを持つのには金がかかりません。


 で、今回は「大難小難」を教えてくれた後輩にも感謝します。