初めての練習で痛い目に遭わされる。

 前回の記事と順序が逆で、2005年12月の初め、初めて練習に参加した時の話です。キャプテンのカールから、ラグビーの経験を聞かれ、「高校、大学、卒業してからは社会人のクラブチーム」と答えたのですが、パスをしたら、ゴムのようなラグビーボールの丸い突起に指が引っかかり、ボールがクルクル回転し、初心者と思われたようです。
初めての試合

  所々ビーチのような砂地のあるグランド


  柔らかい砂場ような場所が所々にあるグランドで、長い時間の準備体操の後、カールから「今日は若手の練習相手で、タックルも入るので気を抜かないように」と話があり、その後、私に「若手と一緒に練習を続けるか?」と聞かれました。

 ラグビーの未経験者と思われた上、タックルを怖がっていると思われるのも嫌なので「続ける」と答えると、ブラインド(ボールを回す反対側)のウイングをして、相手が走ってきたら、タックルをせずに、そのまま走らせろ」と私を気遣ってくれました。


 ベテランチームのスタンドオフのローランは非常に突破力があり、特に左を抜くのが得意のようでしたが、誰も左側にフォローしようとしないので、最後はタックルされていました。練習も終盤になり、まだボールにも相手にも触れていないので、ローランがボールを持った時、左に走ってくることは予想できたので、「パス」と叫んで彼の左側に走り込んでボールを受け取ると、もう直ぐ前にはゴールラインでした。

 楽にトライできると思ったら、グランドが砂地になり、急に足が止まり、後ろから走ってきた選手にタックルされて、ゴールラインに届いたものの痛い目に遭ってしまいました。


 数分後、ほとんど同じような場面になり、今度はゴールラインまで距離があったので、フォローしていた選手にパスをしたのですが、その後に大きな選手にレイトタックル(反則)され、また痛い目に遭ってしまいました。

 このプレーで練習は終わりになり、最後にタックルをした選手が笑いながら謝りに来ました。どうやら新人に対する温かい歓迎の挨拶だったみたいです。


 練習が終わり、コンテナーのバーでビールをおごると言われたのですが、寒いので直ぐ帰ることにしました。