バイスキャプンのフィリップ
カールの次に私達夫婦を自宅に招待してくれたのはバイスキャプテンでバックスリーダーのフィリップです。2006年9月のことです。
フィリップはフランス人でフランスの食品関係の会社に勤めていたのですが、その後勉強して、MBAを取得して、金融関係の仕事をしています。
フィリップの作った料理をクリックしてみてください。
小柄ですががっちりした体でタックルが非常に強く足はあまり速くありませんが人に強く派手さはありませんが仲間からは信頼されています。
ポジションは私と同じセンターで、60歳過ぎて一緒にプレーをしている私のことを非常に喜んでくれています。
キャプテンのカールは私の怪我の事をいつも心配してくれていますが、フィリップは私の技量をある程度評価してくれているのであまり心配している様子はありません。何とか私の活躍する場面を作ろうとしてくれています。
本格的にラグビーをした人はそれぞれのポジションに偏見はあまりないのですが、まだあまり経験のない人はラグビーのバックスで花形のポジションはスタンドオフかセンターだと思っているようで、草野球で言えばサードで4番で、あまりうまくない人はライトで9番を打つ人がウイングをするみたいに思っているようです。
シッチェスのラグビークラブには若い人であまり経験がない人やあまりうまくない人がウイングをする事が多いみたいで、それはパスがうまく出来ないからあまりパスをする場面が少ないウイングがその人に最適だと思われているだけなのですが、スタンドオフやセンターのポジションをやりたがっているみたいです。
練習でもゲームでもフィリップなどセンターの選手がいないとそのような人がセンターに入りたがります。フィリップが私にセンターをやらせようと、自分がゲームから外れて私をその後に指名しても、私が外からポジションにつこうとする前に、もうその人がセンターに入って私にウイングをする様に言います。
フィリップはタッチラグビー等で私がパスをしたりするのを見て、私がセンターの経験者である事を知っており、だから一度私にセンターをやらせようと疲れてもいないのに、疲れたからと言ってメンバー交替で私にセンターをやれと言って自分が見る側に回ったのですが、若い選手はそうはとらなかったようです。
フィリップ等センターの経験者がセンターをするとウイングまでボールが回り、私にもボールに触れる機会が出てくるのですが、未経験者がセンターをすると、ほとんど自分が持って走ることしか考えてないので、ウイングにはほとんどボールが回ってきません。
このような人はセンターと言うポジションがどのような役割であるかを理解しようとしないで、ただボールに触れる機会が多いのでそのポジションに行きたがっているだけですので、なかなか機能しません。もっと自分のポジションの役割を理解しようとしてくれると楽しいラグビーが出来るのですが。
ラグビーと言うのは面白いスポーツです。一緒にプレーするだけでその人の性格まで理解できます。
顔は恐いけどすごく優しい人、強そうだけど全く頼りにならない人、日頃は静かなのにラグビーになると残虐になれる人、人が良さそうなのにわがままな人。
良い所、悪い所全て知りながら友達としてつきあっています。
これがラグビーの良いところです。