コロナ禍のスペイン 医療のIT化は大幅に進歩
シッチェスは綺麗だけではりません。医療もしっかりしています。
ITでは日本より相当遅れていると思われていたスペインですが、去年からのコロナ騒動で大幅に進歩を遂げたようです。病院のIT化が大幅に進み、非常に便利になりました。
まず、カタルニア地方の公的な病院は希望すれば、他の私立病院の治療経過などのデータを一元管理してくれます。
我が家を例にとると、私と妻のはるみは私立の病院は全く違った病院に行っています。
これはたまたま、はるみが検査で甲状腺に癌があることがわかり、非常に初期だったので、私立の病院で手術を選びました。
私もその数年前、甲状腺が異常に腫れ、検査ではがん細胞は見つからなかったのですが、母と兄が癌だったので念のため、公立病院で片側を切除したのですが、数ヶ月待たされました。
公立病院の先生は数をこなすため、結構手術跡が大きく残り、はるみはそれを嫌がって、私立の有名な先生を選びました。幸い、日本のガン保険に入っていたので二人とも無料でしたが。
毎年一回、定期検診で別のバルセロナの病院に行って、いろいろ検査してもらっています。このようないろいろな病院の検査データなどをシッチェスの病院の先生が一元管理してくれて、不足部分を新たに公立病院で検査して確認してくれています。
診察には当然本人が行きますが、結果に大きな問題がない場合、メールや電話で知らせ、処方箋はダウンロードするだけで病院に行く必要はありません。
非常に柔軟な対応で、今の日本では考えられないように思えます。
本当にスペインは素晴らしい国です。