万能選手 ウンベルト

 ウンベルトのファミリーともお互いの家を行き来しています。

ウンベルトと奥さんのイサベルもカタルニア人で二人とも事業をやっているので顔が広く、人のつながりが重要なスペインでいろいろ助けてもらいました。

ウンベルトファミリー

 この写真は2008年の写真です。パーティの様子はこちらから

 

 ウンベルトは私が入るまではプレーヤーの中では最年長(私が入った頃は43歳ぐらい)だったらしく、私が入った事で一挙に若手になったので喜んでいます。彼は大柄で足が速く、またパスもうまいのでほとんどのポジションをこなします。

 

 私の事を「スーシー(寿司)」「スージー(スシとユージが混ざったもの)」と呼び始めたのがウンベルトで、皆がそれを真似る様になりました。普段は私の事を「ユージ」と呼んでいますが、ゲームになると「スージー」と呼んでいます。


 彼は私の後ろをいつもカバーしてくれています。私に「タックルをしなくても俺がカバーしているから」と言ってくれています。ウイングのディフェンスはあまりした事がなく得意ではないのですが、センターのデイフェンスなら自信を持っているので、センターならカバーしてもらわなくてっも大丈夫なので一度センターでゲームをしたいと思っています。

 でも、時々振り返りウンベルトが私の近くにいたりするのを見ると、私の怪我を心配しているのだと、ありがたく思っています。


 イサベルも女子ラグビーに参加して、夫婦そろって怪我をしていた時があります。

ウンベルトの怪我は大きくて、マルセイユに遠征したおり、鎖骨を骨折し、骨が飛び出した状況でフランスの救急病院は麻酔の先生がいなくて手術が出来ず、痛み止めを飲みながらスペインまで帰って来て手術したそうです。

 奥さんのイサベルもその少し前、ボールを受け損なって指を骨折していました。でも二人そろってまだラグビーをやっています。

 

 長男のアレックス(ガンで永眠)もラグビーをやっていました。

ラウラ、アナの二人の姉妹も活発で乗馬が趣味でアナは一度落馬して腕を骨折したそうです。ラウラは毎夏、イギリスの寮に入り、英語の勉強に一人で行くそうです。


 ウンベルトファミリーは日本贔屓で、日本食が大好きで、はるみの日本料理の大ファンです。2008年8月には1ヶ月近くの日本旅行に行き、イサベルの頼みで私達が全てアレンジしました。

 東京、日光、箱根からはじまり、京都、奈良、岐阜(白川郷)金沢、沖縄と全て手作り旅行です。アレックスは熱帯魚が好きで、沖縄では熱帯魚と泳いでいる時ウミガメとも遭遇したとのことで大喜びでした。

 

 また東京では私が所属していたラグビークラブ(エーコン)の友人達が歓迎の食事会まで開いてくれて、今までの旅行で一番素晴らしかったとの事でした。ラグビーの好きなアレックスは日本のラグビーのチームのジャージやグッズをプレゼントしてもらい、非常に喜んでいました。

 

 全く一面識もないのに、遠くスペインから来たファミリーを暖かく食事会でもてなす、これがラグビーの素晴らしい所でしょう。