コロナ禍のシッチェスの病院

 本日、血液検査のため、朝8時前にシッチェスの公立病院、CAP Sitgesに行きました。予約は8時5分ですが、どうせ早いもの順になるので、8時15分前に行ったら、もう15人ほど入り口の前で並んで待っていました。病院が開くのが8時きっかりで、一番先頭の若い男性は椅子を持ってきて座って待っていました。

 私の後ろに足の悪いおばあさんが並ぶと、椅子に座っていた若い男性がわざわざ椅子を持ってきて、おばあさんに座るように勧めました。おばあさんは喜んで座りました。8時になって入り口のドアは開いたのですが、まだ注射の準備ができていないようで、そのまま待つことになりましたが、入り口の中には椅子があるので、付き添いのおじいちゃんが列で待ち、おばあさんは、中の椅子に座って待つので、若い男性に椅子を返すと、その男性はまた別の足の悪いおばあさんに椅子を貸してあげました。

 スペイン人は本当に気持ちの優しい人が多いです。大雑把で、いい加減で、でも根が優しいスペイン人は、常識はずれで、めちゃくちゃな性格の私には相性が良いみたいです。

 シッチェスの公立病院はあまり大きくなく、入院や手術の設備はありませんが、本当に頑張っています。コロナ禍で病院も壊滅状況にあるのではと感じています。通常の診療の他に、コロナのPCR検査をして、ワクチン注射もしています。そのため、引退したドクターも呼び寄せているのではと思います。
 
 シッチェスの看護婦さんは皆、注射は非常にうまいです。ワクチン注射二回受けましたが、全く痛くありませんでした。多分、前々回記事を書きましたが、スペイン人は思い切りが良いので、躊躇しないからだと思います。

 でも、今日の血液採集の注射をした年寄りの男性の先生は、あまりうまくありませんでした。血管に針がうまく入らず、入れたまま、針を回して、血管を捜すような感じだったので、写真のように結構内部で出血しているみたいです。

注射の後
 でも、感謝の気持ちでいっぱいです。
 本当にスペインに来て、シッチェスに住んで良かった、と思っています。