星名理論と岡理論 24 星名理論を明治戦で実証

明治戦で6トライ

 星名先生の「タックルポイントはアタックする側が決める」と言う、従来の理論と正反対の地動説的な考え方は岡先生の「バックスの役割はFW(フォワード)を前に走らせる事」と非常に相性が良かった。私は岡先生の理論も正しいと思っていたので、試合でも「FWをどう前に走らせるか」ばかり考えていました。

 私は 星名先生の教え通り、極端に浅い(相手に近い)ポジションに立っていたので、ゲインラインを突破すると、相手のFWのバックアップは届かないので、トライに結びつく事が多かった。でも、私自身は自分がトライをする事など、あまり考えたことはありませんでした。フォローしている選手にどのようにしてトライをさせるかばかり考えていました。

 大学4年の明治大学との定期戦で試合の3日前の練習で左手指4本を痛め、手が倍ほどに腫れ上がり、使えなくなりました。指4本が全く動かないので、下の写真のように左手をテーピングで固定したのでパスができず、タックルも普通にはできないので初めてヘッドキャップをかぶりました。


4年明治戦 写真
 試合中に左手がどんどん痛くなり、パスがほとんどできなくなり、ボールを持つとトライするまで走るしかなくなった。その結果、6トライすることになってしまいました。
4年明治戦記事写真
4年明治戦記記事 J.
 ここでは星名先生の極端に浅いアタックラインの凄さ(敵のカバーディフェンスは届かない)を立証することになりました。
  突破している位置が普通のアタックラインで突破する場合と比べ、5メートル以上前なので、突破した時点でもうゲインラインは超えており、敵のカバーディフェンスは後ろに向かって走ることになるため、ほとんど私に届くことはありませんでした。

 いつもなら突破するとすぐ、パスを繋ぐコースを探すのですが、、この日はパスができなかったので、仕方なく、自分でトライをするコースを探しました。

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