奇跡が起きました。

リナが大声で吠えてルディの意識を戻しました。

 2013年6月10日、最後の時を我が家でみんなと一緒に過ごすため、意識のないルディをそっと抱えて家に入りました。家に入ると初めて1人で留守番する事になったリナが大騒ぎでした。私が日本に行ってから妻のはるみがルディの面倒を見ていたので、リナはルディにはるみを取られた様な気になっていた上、更に前日から1人で留守番をする事になっていたので、思い切り大声で吠え続けました。

 このリナの大きな鳴き声にルディが反応し、なんとルディが意識を取り戻しました。はるみと私を確認し、更にリナを認識した事で自分が家にいる事が分かったようで、急に泣き始めました。家内が指をルディの口の所に持って行くと、噛む様な仕草をしたので、少し食べ物を与えると、食べ始めました。
 少し休んでまた泣き始めたので最後の晩餐と言う事で大好きな牛肉のしゃぶしゃぶを与えた所、力強くガブガブと食べ始め、また立ち上がろうとするので、慌ててベアトリス先生に電話し、翌日の注射の中止を伝えました。
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 ルディは犬にとって最悪のガンと言われている肥満細胞腫に罹りました。この時も、ルディとの別れを覚悟しました。しかし、ルディは奇跡的にそれを乗り越えました。今回もルディは奇跡を起こしてくれそうでした。

 その後ルディは大分回復の兆しは見せたものの、一度急変し、少し血の混ざった下痢に体温が低下し食事もとらなくなりました。しかしまた頑張りを見せ、少しですが元気な所も見せる様になりました。長い時間は期待できないのですが、せっかく与えられたエキストラの時間を、精一杯一緒にいてやり、面倒を見てやりたいと思いました。