星名理論と岡理論 52 PERTとドッグイヤービジネスについて

PERT(パート)はビジネスや日常生活で非常に有益

 ラグビーは自由と変化が基本です。
  ラグビーは制約の少ないスポーツです。ボールを持っている選手は前へパスをする以外、何をしても構いません。ボールを後ろにパスをしても、ボールを蹴っても、ボールを持って相手を突き飛ばしても、相手にぶつかって跳ね飛ばしても、前後左右、どこへ向かっても走ることができるし、飛びあがっても、寝転がっても構いません。
 
 楕円球のラグビーボールは地面に接する角度によりどの方向に向かっていくか、予測がつきません。その楕円球に象徴されるように、ラグビーは予測がつきにくいスポーツです。
 チャンスが一つのプレーでピンチになるし、その逆もあります。

 星名先生と岡先生に「天動説が主流の時代に地動説を唱えるような真逆な発想、その真逆な発想から生み出した戦略を、80分間の試合時間の中で、どのような順序で組み立てるか」を教えていただきました。
 また、それをラグビーと言う、30人の選手が入り乱れて、自由に動き回り、数秒後には戦況が大きく変化する競技を、当時日本のトップレベルにあった同志社大学で4年間、経験してきたことは、ビジネスの世界でも有効でした。

 30年以上前、私がGAFAの一つで働いていた時には「ドッグイヤー ビジネス」という言葉が流行っていました。「Dog Year Business, 犬の歳は人の7倍の速さで進むので、それほど商品のライフサイクルが短いビジネスである」という意味です。

 現在はIT技術があらゆる商品に導入され、もう全てのビジネスで、Dog Year と呼んでも良いようなスピードでビジネスの環境が変化していると思います。

 コロナ禍の日本で、コロナの感染者の数をファックスで送って集計しているという話を聞いた時、日本の衰退に驚きました。まさかここまで衰退が進んでいるとは思いませんでした。
 これは作家の山崎雅弘先生のTwitterに書かれているように、「自分で考える作業を中止してる下僕の思考」が日本中に蔓延している結果だと思われます。

山崎、ツイート小

 まず、目の前で起きている不道理には声を上げて、行動するということから始めたいと思います。
 岡先生の言葉で一番印象に残っているものです。
自分で考え、責任を持つ
 
 私が今気づいている不道理は毎日接しているブログのFC2のアクセス数とランキングの関係です。
 なぜ、このような不道理を放置しているのか知りませんが、日々のアクセス数が全く違う数字が二つも公表されていると言う事実は、誰の目にも明らかです。

 ブログがビジネスとして成り立つ初期の時代には、何らかの存在理由があったのかもしれませんが、競合が激しくなり、環境が変化している現在では、不道理があれば見直すべきです。
 
 Japan as number one と言われた国が、今どのような衰退を見せているか、素直に参考にすべきです。

 これは、FC2で働いている人たちだけでなく、ブログを開設している我々の問題でもあると考えるべきです。

岡先生の「戦略を、80分間の試合時間の中で、どのような順序で組み立てるか」はPERTの考え方に似ており、ビジネスに大変役立ちました。
詳しくは「星名理論と岡理論34 戦略の順序と時間配分 8」 をご覧ください。