星名理論と岡理論 73 戦略の実践には主体的思考が不可欠

岡理論のPERT

 星名先生から教えていただいた「極端に浅いアタックライン」はタックルポイントをアタックする側が決めると言う主体的な思考によるものです。

  そして主体的思考があったから岡先生のAアタック、Bアタックなどの戦略的なプレーが可能になり、さらに次のPERT図のような「戦略の順序とその時間配分」の実践が可能になってくるものです。

岡理論Pert図 3
 相手のフォワードを疲労させるために、相手フォワードの後ろにキックをして味方フォワードを前に走らせるのと、フォワード周辺へボールを集めて勝負するAアタックを実践するためにはバックスにボールが回ってきた時、相手のディフェンスの出方に合わせて動くのではなく、主体的に内側のフォワードに近い所に走り込むことが必要です。
 フォワードも事前にそのことを知っているので、それに対応した走りで無駄なくボールに絡むことが出来、攻撃を続けることで優位に戦い続けることができるものです。

  相手のディフェンスの出方に合わせる受動的思考では効果があまりありません。

 PERTでは各工程を「前の工程が終わらないと次の工程が始められない」という依存関係に従って矢印で繋いでいきます。
 そのため、「Aアタックでフォワード戦を中心に戦い、相手フォワードの体力を消耗させてしまっておく」完了形を意識しました。

 岡先生の指示は図の様なものでしたが、実際の日大との試合では、AアタックとBアタックの切り替えの時間は、状況判断で私に任されていたので、私は前半Aアタックを30分間続けてBアタックを10分で終え、後半はAアタックを10分間で日大のフォワードが疲労で動きが遅くなったので、リードされていたので10分ほどでCアタックに切り替え、逆転勝ちしました。