ラグビーをする連中の性格 2

 ラグビーをする輩は私と同様で大雑把でいい加減な性格が多い様です。なにしろ、その大雑把といい加減さが普通の人の考えている程度をはるかに超えているので、なかなか理解できない様です。特にフォワードの選手の性格はなかなか理解できない様です。

 まず、見た目が凶暴です。体がデカくて、顔やら耳が潰れている輩が多いです。スクラムで耳をぶつけるので、耳の軟骨が潰れて貝柱のような形になっています。ラックで顔を踏まれたり蹴られたりするのでそこら中縫った跡があります。

 でも、フォワードの選手は協調的でやさしくて面倒見が良い人が多いです。チームをまとめるキャプテンにはフォワードの選手が多い様です。

 バックスの選手の方が、独善的で主張がはっきりしています。チームのプレイスタイルなど大きく変革するときにはバックスの選手のキャプテンが良いと思います。多くのチームがキャプテンがフォワードの選手でバイスキャプテンがバックスの選手という構成が多い様です。

 私がスペインに来てラグビーを始めた時の、ベテランチーム(35歳以上)のキャプテンはイギリス人のカールでフォワードで、バイスキャプテンはフランス人のフィリップでバックスの選手でした。

 20年ぶりにラグビーを再開し、その時触ったラグビーボールが合成樹脂でディンプル(凸凹)があり、パスをしたボールが指に引っかかり、クルクルと回転し、てっきり初心者だと思ったカールは親切にも私にパスの仕方を教えてくれました。

 そして初めての試合では、私より先に所属していた選手に配慮して試合に出る気のなかった私に、試合に出るチャンスをくれるために、「疲れた」と言って、私に交代して試合に出る様に申し出てくれたのはフィリップでした。

 本当に大雑把で、いい加減ですが、心の優しい男たちです。

 それ以後、お互いの家を行き来し、食事をして楽しむ様になりました。

カールとフィリップ
 左からカールとユリア、私とルディ、フィリップの婚約者のナタリーとフィリップ
 二人の家に招待されて食事をご馳走になったお礼に我が家に招待した時です。

カールに招待された時はこちらです。
フィリップの家に招待された時はこちらです。