タクシー68台 ウクライナ避難民を迎えに6370キロ

 コロナ禍にウクライナ侵攻、日本からのニュースは不愉快なものばかりです。香港で感染が急増し、核戦争の危機が騒がれている中に、原発再稼働、Go To トラベル、年金生活者向け5000円と馬鹿げたニュースばかりです。

 こんな時に、読んでいて思わず涙ぐんでしまいそうなスペインのエピソードです。

 下の記事はスペインニュース・コムの抜粋です。

 2022年3月17日、朝、午前1時になった頃、マドリッド市に68台のタクシー群が、ウクライナ国民135名を伴って到着した。

 ウクライナでの惨事を見て、自分達に出来る事は何かと考えた時に思いついたのがタクシーを使っての物資の輸送、そして避難民の脱出の手助けだったとのこと。

 これに賛同したタクシー運転手68名が、それぞれの車の内外部に、スペイン国内で集められた救援物資を積める限り積み込んでポーランドへと向かった。

 ポーランドで積み荷を降ろしたあと、ポーランドまで避難して来たウクライナの人々でスペインへ移動したい人々の移送の手助けを買って出た。

 こうして乳幼児、子供、高齢者を中心に計135名の避難民を乗せたマドリッドのタクシー群は、ヨーロッパの東の果てから西の果てへと向かった。

 マドリッドを出発してから戻ってくるまで、往復6370キロの道のりであった。 彼らの到着を歓迎しようと、マドリッドタクシードライバー達がそれぞれの車を出し、オドネル通りからシベレス広場にかけてのタクシー・バス用車線に車を並べ、その到着を待っていた。

 長旅を終え市内中心部へと入って来た135名のウクライナ避難民、そして彼らをここまで無事に運んできた運転手等に対し、クラクションによる大合奏、そしてスペインへの歓迎と励ましの言葉を投げかけた。

 避難して来た人々には勿論、タクシー仲間等によるこの思わぬ大歓迎を受けた運転手等にとっても、生涯忘れる事のない瞬間になったとのこと。

 マドリッドに到着したウクライナの人々は、「平和の使者協会」の創立者であるアンヘル神父が待つ、Hortaleza通り63番地にあるサン・アントン教会に導かれ、そのあとマドリッド市やその他の都市のそれぞれの受け入れ先家族の元へ向かった。 

 スペイン人は本当に大雑把でいい加減で、ラグビーをする輩と同じです。スペインに来て日本人だからと差別されたことはありませんでした。アフリカ大陸からの難民もたくさん受け入れています。スペイン、シッチェスに来て本当に良かったと思っています。

 今日のシッチェスも朝は雨でしたが、昼からは雨も止み、リナとレニィを連れてビーチに行きました。

 昨日のサンセバスチャンビーチの写真です。

サンセバスチャンビーチ波 トルメンタ
 いつもはこのビーチでリナを走らせるのですが、この日はトルメンタ(強風)で波が激しく、ビーチには降りられませんでした。