私にとってアンチエイジングとは

 私は若い時から歳よりは大分若く見られ、いろいろ誤解を与えていたので、別に若く見られたいと思った事はありません。むしろ年相応にみられたいとおもっているほどです。またボディビルダーのような体を作る事でもありません。私にとってアンチエイジングとは「ラグビーで自分で納得できるプレーが出来る事」です。

 高校、大学とラグビーばかりやっていて、社会人になってからはクラブチームで週末だけラグビーを40歳頃までやっていました。40歳過ぎてからIT業界に転職し、それで忙しくてラグビーが出来なくなりました。スペインに来て20年ぶりにラグビーを再開し、何とか楽しむ事が出来るまでには体力は回復したのですが、65歳の頃、膝を痛めて走る事ができなくなりました。もう一度ラグビーを楽しみたいので、それからジムに通い、筋トレと水泳を始めました。筋トレは今まで使った事のない筋肉を動かして体を柔軟にする事と、水泳は浮力の助けで負荷を軽くして足を動かしたいためです。

 普通に生活をしていると気づかないのですが、他のスポーツをしたりすると自分の体の異常に気づきます。例えば、肩を何度もぶつけて痛んだまま治す時間がなく、プレーを続けていたので、気づくと腕が真直ぐ上に上がりません。自分では真直ぐ上に上げているつもりでも45度ぐらいの所までしかあがっていません。水泳をするとその不細工さがよく分かります。背泳ぎで腕が真直ぐ上にのびないので、スピードが出ません。

 肩の不具合は最初は家内のエアロビクス用の1キロのウエイトを思い切り振り回す事で遠心力で肩を外に引っ張る事から始めました。次に始めたのは公園にある鉄棒での懸垂とぶらさがりでした。そしてジムでは筋トレ用のマシンで腕を上に引き上げるような負荷をかけて腕が真上に上がる様にしています。

 このような不具合が身体のあちらこちらにあるので、それを矯正する事で走る事も出来る様になるのではと思って、しばらく走るのを控えめにして、体全体を矯正し、楽に走れるような体を作ろうと思いました。