スペインはアンチエイジングには最適の場所
以前、インターネットのニュースを見ていたら「バイリンガルは認知症の発症が平均4年半遅くなる」と言う記事を見つけて、「バイリンガル、認知症」でネットを検索するといろいろないろいろな記事が見つかりました。
この記事はインドでの調査を基にしたものらしいのですが、シッチェスにいると同じ様な事を感じます。
シッチェスはカタラン(カタルニア語)の本場です。でもフランコ将軍の独裁政治の時にはカタランを禁止された時期があったので、ほとんどの人は最低2カ国語、カタランとカスティヤーノ(いわゆるスペイン語)を話します。たぶん半分以上の人は3ヵ国語を話すと思います。シッチェスはリゾート地ですのであらゆる国から観光客が来ます。そのため英語が必要となる機会も多いので英語の勉強は皆しています。
また独裁政治の時代、フランスに逃げていた人たちもいてフランス語を話す人も多いです。普通のおじいちゃんがフランス語を話したり、散髪屋のおあばさんが4カ国語を話したり、スーパーで買い物をするとレジでいきなり「メルシー」と言われたり、ビックリする事が多いです。
シッチェスのお年寄りは非常に元気です。ジムも毎日お年寄りが沢山来ています。エアロビクス等にお年寄りが多いと言うのは何となく理解できるのですが、筋トレマシンを使うお年寄りもたくさんいます。
小さい時からマルチリンガルで色々な言葉を話し、そして年を持っても身体を鍛えているシッチェスのお年寄りは認知症にはならないのでは、と思ってしまいます。
シッチェス市が外国人にカタランを知ってもらうために、無料のカタラン教室を開催していました。カタラン語のクラスですが、説明はスペイン語(カスティヤーノ)なのでスペイン語の勉強にもなると思いました。
週2回4ヶ月ほどのコースを初心者コース、初級コースと続けたのですが、その頃変な現象に驚きました。
最初の頃は頭に浮かんだ言葉が、英語なのか、スペイン語なのか、それともカタランなのか分からなくなってしまいました。そのうち何故か、突如昔勉強したフランス語の単語が出て来たりする様になりました。
その頃は今の様にフランスへ旅行する事もあまり無く、昔勉強した事があるものの完全に忘れていた単語が、何故突然頭に浮かんで来るのか分かりません。毎日のフィットネスで身体は相当若返った様に感じます。もしかしたら、脳の方も若返っているのかもしれません。
スペイン、特にシッチェスはアンチエイジングには最適の場所かもしれません。
この原稿を書いていたら、窓の外は綺麗な夕焼けでした。
思わずiPadで撮影し、撮影した時間を見ると2020年12月1日、17時31分でした。
昼間のシッチェスは下の写真です。中央のパリッシュ教会が上の写真では左端の位置になります。