星名理論と岡理論 46  重要なことは完了形であること。

直感的に、本能的に行動する。

 岡先生の「自分で考え、判断して、行動し、責任を持つ」は、「既存の法律やルール」の慣習や前例に囚われず、その本質をもう一度考え直すことをするように仰っているのでは、と感じていました。

 この考え方には完全に納得できるものですが、でも私のしてきたことは少し順序が違っている様でした。「行動して、考え、判断して、行動して、責任を持つ」と言うように、まず「直感的に、本能的に行動する事が先にあり、それから考えて、改めて判断して、行動をして、責任を持つ」が私のしてきたことのようです。

 天理戦での私のタックルに岡先生も驚かれてようですが、性格的なものかわかりませんが、私はほとんどの場合、まず行動が先にあり、それからこの行動がよかったのか悪かったのか、考えるタイプみたいで、この性格がラグビーに向いていたのだと思っています。

 天理戦ではフォワードから遠く離れた場所に立っているはずの私が、相手の選手がボールを受けた瞬間にタックルに入り、トライされるのを防ぐ事ができたのは、「相手がボールを受けた瞬間にタックルに入れる位置に既にもう走り込んでいた」と言う、完了形だったからで、「ピンチになったら走ってタックルにいこう」と言う、意識では遅いと言う事です。

 大昔の歌の文句で「口で言うより手の方が早い、バカを相手の時じゃない」と言うのがありましたが、それよりもっと早い「頭で考えるより、もっと早く、もう動き出している、大馬鹿」が私、と言うことになるでしょう。

 元々このような性格を持っていた私に、さらに追い打ちをかけるように影響を与えたのが星名先生、岡先生です。 「星名理論と岡理論27からのラグビーの戦略の順序と時間配分」にお二人の考え方が詳しく書いてあります。
 戦略の順序と時間配分はこちらから

 星名先生と岡先生の影響を受けた私は、直感的に、本能的に、これは先にしておくべきことだと、考えられるものは、あまり深く考えずに、すぐしてしまう性格になってしまいました。とりあえず、先に完了形にして、それから、これをどのように活かしたら良いのか、考え、判断し、行動して、責任を持つ」ようにしています。
                       星名先生
星名先生一人