星名理論と岡理論 63 受動的思考から主体的思考へ 5

星名理論 1

星名理論1−2
この星名先生とのやりとりは、私には非常に衝撃的で今でもはっきりと覚えています。

 その頃のアタックラインは深いのが常識でした。その中で私はもっとも浅い位置に立ってプレーしていたと自負していました。しかし、それは受動的思考のもとで、相手の出方にスタートするタイミングを合わせるために、浅く立っていました。
 相手が早く飛び出してくれば、少しスタートを遅らせ、相手が少し遅いとみえると早くスタートし、どの地点でどの様に躱すか、イメージトレーニングを繰り返し、プレーのオプションは沢山用意していました。

 星名先生の指示の「スタートの位置がスタンドオフの選手の真横で、更にスタンドオフの選手より先にスタートする」との様なプレイは想像もしたこともないものでした。

 しかし練習ではなかなかうまくいきませんでした。
 ディフェンスの選手が星名先生と私の会話を聞いていて、私の走るコースを予測しで、最初からそのコースへ向けてトップスピードで入ってくるからです。