星名理論と岡理論 65 受動的思考から主体的思考へ 7

 星名先生の主体的思考は私の生き方や仕事の仕方にも影響

 星名先生の教えてくださったタックルされるポイントはアタックする側(タックルされる側)が決めることができると言う考え方は一般の常識とは真逆で、天動説を信じている時に地動説を教えてもらった様な衝撃でした。
 
 敵に合わせて自分の行動を決めるという受動的な思考から、自分の行動に敵に合わせさせると言う、主体的な思考になり、イメージトレーニングを通常のスクラムからのアタックだけでなく、フォローでパスを受ける時、デイフェンスでタックルに入る時、いろいろな場面に展開する様にしました。

 この様なことを続けているうちに、主体的な思考が、仕事のやり方、生き方までに広がってきた様です。もう、自分の環境(常識、しきたり)に合わせるのではなく、自分のやり方に都合の良い様に自分の環境を変えていく、環境創造と言った方が良いほどに、なっていった様な気がします。

 私は働く様になっても、ラグビーの試合に勝ちたい気持ちと同じように、会社の成長に貢献したいという強い気持ちを持っていて、その通りに実行しました。そのやり方が一般的な常識や会社の社風、しきたり、前例と全く違うやり方だけのことで、違法なことは何もしていません。
 
 私が最初に働いた広告業界は、華やかですが、接待が重要視され、営業職には男性しかいない古い業界でした。

 自分の担当の顧客を持って新しく課を作り、課長になった時に、部下は全員営業経験のない者ばかりでした。営業の人間を移動させると言うことはその人の担当していた顧客も移動することになるので、その人がいた課の売上が減ることになるからです。
 でもそれは私の望むところでした。変な営業経験を持っているより、真っ白な若い人の方が育てやすかったからです。

 無口で人付き合いが下手で、酒もタバコもやらず、ゴルフもしない私は広告業界で最も適性のない男でした。それで私の持っていないキャラクターの部下を集めました。
 社内でいつも宴会や飲み会で目立ってた男、営業希望の女性の新入社員等です。

 ラグビーフォワード戦に勝てないと、試合に勝つことが難しいように、広告業界で接待戦に勝てないと、仕事が取れないのであれば、最強の接待部隊を作ることにしました。
  その最強の接待部隊は素晴らしい仕事をしてくれました。

 この頃の私には星名先生の主体的な思考が、もう信念のようになっていたみたいです。受動的思考も悪いものとは思いませんが、過度になるともう全く役に立たなくなるみたいです。

 最近、気に入ってよく使わせていただいている作家の山崎雅弘先生のツイートです。
山崎、ツイート小
 岡先生の言葉と一緒に使わせてもらっています。
自分で考え、責任を持つ
 岡先生の「教わり教え教えられ」こちらからです。