星名理論と岡理論 89  星名理論のアニメーション


 星名先生の理論をアニメーションにして作ってみました。

 言葉よりはイラスト、イラストよりは動きのあるアニメ、と以前から考えてはいたのですが、なかなか時間がなくて作れませんでした。アニメーションの作成はこれが初めての挑戦となります。

 FC2のブログでもMACであれば、英語、スペイン語には翻訳できるので、画像データのテキストの一部は英語に直しておきました。

 一番上のdefense Lineとなっているのは守備側(ディフェンス)が通常並ぶラインでスクラムの最後尾の選手の足から5メートル後ろの位置で、ボールがスクラムから出るまで、前に出ることはできません。 
 二番目のラインはゲインラインで攻撃側と守備側の境界線です。
 三番目のラインは想定できるタックルラインで、それぞれのマークの選手がタックルをすると想定される場所をつなぎ合わせたものです。大方の場合アタックラインとディフェンスラインの中間点ぐらいに位置します。

 最初の立ち位置はスクラムからの時はスタンドオフの横一線に並びます。まずスクラムの中にボールがあるときにインサイドセンターはスタートを起こします。相手のディフェンスLINEはまだボールがスクラムの中にあるのでスタートは起こせません。大体の時間はスクラムからボールがでる1-2秒前です。
 スタンドオフスクラムからボールが出ると同時にスタートを起こします。
 相手のディフェンスはスクラムからボールが出たのを確認してから前に走り始めます。そのためスタートはさらに少し遅れるものとなります。
星名理論 A1−1-ANIMATION-2
 スタンドオフもまっすぐスタートしボールを受けて相手のタックルが届く少し前で横に長いパスをします。インサイドセンターはスタンドオフより前に走っているのですが相手のディフェンスはこれ以上前に走るとボールを持っていないセンターにぶつかるので途中で待つしかありません。
 
 相手のセンターが立ち止まった瞬間にインサイドセンターは横に大きく走ります。助走をつけながら走り込んでいくセンターと立ち止まって待っている相手のセンターでは助走をつけて走り込むセンターの方が有利です。
 
 星名理論はスタンドオフインサイドセンターの動きが鍵になります。特に重要なのはインサイドセンターの走りで、横へ走るスピードです。私は体重が60キロ弱で横へ走るスピードが速かったのですが、他の選手は体ががっちりして縦に強く、ぶつかりながら突破する選手が多かったので、なかなかうまくいかなかった様です。

 アニメでわかると思いますが、スタンドオフより早くスタートして、出来るだけ前へ出て、相手の選手を立ち止まらせる事が重要です。
 失敗してもほとんどゲインラインの近くまで走り込んでいるので、味方のフォワードが後ろに走る必要はあまりありません。バックスのもっとも重要な役割はフォワードを前に走らせる事です。