芸(ゲイ)の街、シッチェス

 シッチェスはバルセロナブルジョアの別荘地として発展し、若い芸術家たちを支援した歴史があるので今でも街には画廊なども多く、またイベントの特設テントで絵を売っているとか、ビーチで絵を書き、それを売っている人がいます。 

 映画祭が毎年行われているせいか、小さな町の割には映画館が2軒あり、メジャーな映画が封切りと同時に上映されたりします。

 夏になると教会、美術館などでコンサートが行われたり、広場で踊りが見られたり、ビーチには砂の芸術家が砂の彫刻を作って楽しませてくれたりします。

また夏はヨーロッパ各地から多数のリゾート客が訪れ賑うので、その人たちを目当てに多くの芸人(ストリートパーフォーマー)もやって来ます。

 

 眩い陽光、青い海、小さな古い町並み、芸術的な香りなどがシッチェスの独特の雰囲気をかもし出すようですが、さらに特筆すべきはゲイで有名だと言うことです。

 夏になると町中に逆三角形のボディビルダーのような体、スキンヘッド、刺青の3点セットの男たちが闊歩するようになります。日本でこのような3点セットの男性を見ると殺伐とした雰囲気を感じますが、ゲイの人は知的で優しい人が多いせいなのか、何か明るい雰囲気を持っています。

 シッチェスにはゲイ専門のビーチがあります。

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    プライバシー保護のため遠くから撮っています。

 

 パブリックビーチですので別にゲイの人しか入ってはだめだと言うわけではないのですが、寝そべって日光浴をしている人の90%以上が男性ばかりですので、ファミリーや男女のカップルは自然と遠慮してしまうようです。

 ゲイ専門のバー、ゲイ専門のブティック、ゲイ専門の雑誌、ゲイ専門のウエブページもあります。こちらに来て初めてゲイ・フレンドリーと言う英語の表現を知りました。インターネットなどでホテルを検索しているとゲイフレンドリー(gay friendly)と言う言葉にぶつかりました。

 ペットの場合はpet acceptedとなっていますが、「一般のホテルでも男二人で来ても断るわけにはいかないのでgay acceptedではおかしいので、gay friendly なのか」と勝手に納得してしまいました。

 

 またレインボーカラーの旗などを置いている店が gay friendlyな店だと言うことも初めて知りました。シッチェスのメインストリートにあるレインボーカラーの垂れ幕のようなものが吊るされているカフェバーのオープンテラスには男同士のカップルが並んで座ってお茶を飲んでいます