星名理論と岡理論10  星名理論のフォローへの応用

フォローでもタックルポイントはアタックが決められる。 
 
 星名先生のアタックする側がタックルライン(ポイント)を自由に決められると言う考え方は私のプレイに大きな変化を与えた。これはセットされた状態でのアタックだけでなくあらゆる場面で適応できるからである。
 
 タックルポイントをアタックする側の自分が自由に決めることができると言うことは、間合も自分が自由に決めることが出来ると言うことであり、従って自分の走るスペースも自分で決められると言うことである。 
 
 例えば、ウイングに内側にフォローしてボールをもらう場合なども、ある程度のレベルのチームとの試合になると、ボールを持って走っている選手がいるとその次にボールを受けるであろう選手に対してももう既にカバーディフェンスのマークがいて、ボールを受けた瞬間にタックルをしようとタイミングを計って走ってきている。
 例えば、下の図の赤丸のポイントへ走り込んでボールをもらいたい場合、そこへ最初から走りこめば受けた瞬間にタックルされる。

星奈理論 概念図 3

 ボールを持っていない時に、青丸の位置に向かって走ることにより、相手の選手はスピードを落とさなければ私とぶつかり、ノーボールタックルとなるため、スピードを落として私がボールを受けるのを待とうとした瞬間に、こちらがスピードを上げ、赤丸のポジションに走りこむことにより、自分が走るスペースを十分に確保してボールをもらうことが出来、受けた瞬間にタックルをされることがなくなるので、次のプレーに備える時間が稼げることができる。
奈理論 概念図 4
 レベルが高くなればなるほど選手間の攻守の技量の差は少なくなりミスも少なくなるので、ほとんどのプレーは予測できることになり、ボールをもって走れる時間が短くなり、一人がボールを持って走る時間が長くなればなるほど防御側が次のパスへの対応を組みなおしてくると考えなければならない。