スペインに来て本当に良かったと改めて感じています。

 入院4日目です。3日間、動くなと言われてベッドの中だけの生活だったので、久しぶりに起き上がるとフラフラしてまっすぐ歩けませんでした。1週間ほど前まで、全力疾走をして、リナたちの散歩をさせ、夜は激しい筋トレをしていたのが嘘みたいです。

 今日はベッドから降りて横の椅子に座って過ごすことに決めました。昨日はるみがラグビー仲間のウンベルトの奥さんのイザベルにリナとレニィと一緒に車で乗せてもらって携帯の電源とMacbook Airと持ってきてくれたので、暇つぶしができそうです。

注射針
 昨日まではなん度も血液検査をするので注射針を差し込んだままでした。昨日の夜に全て取り外してくれたので、もう検査はほとんど終わって、結果を待つだけの様です。二人部屋なのですが、初日は一人でしたが二日目にはおじいちゃんが同室です。ほとんど動けないみたいでトイレもベッドでしているみたいです。二日目に奥さんらしい人が半日いて色々世話をしていました。
 
 コロナ禍ですので余計な会話をしない方が良いと思い、ほとんど無言で話すことはありません。
 私は二日目にバスタオルなどを持ってきてくれたので、シャワーを浴びても良いということかと思い、シャワーを浴びました。二日に一度はシーツなども新しいのにしてくれて、本当に気持ちの良い応対です。
 
 この病院に入院するのは3度目です。一度目は甲状腺が急に腫れ、私が岡山の出身で広島に原爆が落とされた時、岡山に住んでいたので先生が心配してくれて念のために切除してくれたものです。
 もう一度は血尿が出て、内視鏡検査で悪性のポリープが見つかり取り除いてもらいました。
 数年前、人間ドックで脳のMRI検査で血栓が見つかり、コレステロールの薬と血栓の薬を飲んでいますが、現在コレステロールも問題はなく、血圧も140前後で、ほとんど問題ありません。
 
   妻のはるみも甲状腺癌を早期切除し、現在では問題ないし、ルディも超悪性のガン肥満細胞腫にかかりながら完治し、長寿を全うしました。

 スペインの医療がすごく発達しているとは感じませんが、医者が患者のために必死で頑張ってくれていることは感じます。
 日本とは大違いです。コロナ禍で政権に忖度し、患者のことは無視して、何もしない日本の感染研とは大違いです。今頃コロナは空気感染するなどと言い出すとは驚きです。

  スペインに来て本当に良かったと思っています。

久しぶりに救急車に乗りました。

 2022年3月29日 シッチェスの病院に行きました。いつもの女医さんが忙しいようで来週の火曜日にしか予約が取れませんでした。家に帰る途中息切れがしてきました。最近少しのランニングや散歩でも激しい息切れとめまいがあり胸が苦しくなります。朝のランニングはやめたのですが、夜の筋トレは続けていますが、やはり息切れと眩暈がします。

 ネットで調べると、コロナワクチンの副反応で後遺症として心筋炎などがあるとのニュースを見て、翌日また病院に行き、アポイントを翌日にしてもらいました。

 説明がうまくできないので、日本語で書いて、それを英訳してからスペイン語になおしてから診てもらいました。すぐ心電図を取る様に手配してくれて、心電図を見るとすぐ救急車をよんで、もっと大きな病院のサンカミルに移送されました。

 救急車の隊員も私を診てびっくりしていたみたいです。76歳の心臓に問題がある患者と聞いてすっ飛んできたのに、平気で歩いているのをみて、救急車の椅子に座ってサンカミルの行院まで行きました。滅多にないことなので救急車の中を写真に撮ってみました。

救急車の中

 綺麗で色々な装備があります。これは安心です。

 エコグラフィーをとった後、今日は入院で、明日はバルセロナのさらに大きな病院でカテーテルの検査をするとのことで、月業日までは退院できないとのことでした。

 何が起きてるのかさっぱりわかりませんが、詳しいことを聞いてもわからないので、妻のはるみに話をする様に頼んだのですが、はるみでも手に負えず、スペイン人の友人に話を聞いてもらい、わかりやすく説明してもらうことにしました。

 せっかくののんびりした休暇を楽しもうと思ったのですが、持ってきた携帯とiPadの電池が無くなり、はるみに持ってきてもらいました。

 どんな結果が出ても、祈ることしかできないので、久しぶりの休養かもしれないので。ゆっくりと楽しもうと思っています。この辺りがラグビーをやっている輩の性格です。

 それにしてもスペインは素晴らしい国です。私の様な役に立たない日本人をなんとか助けようと必死になってくれています。権力者の周辺の利益しか考えない日本とは大違いです。

 スペイン人に感謝しています。



星名理論と岡理論 92  主体的思考による環境の最適化 9

ラグビーにおける主体的思考とは

 ラグビーをして行く中で、「性格は大雑把でいい加減な、良い言葉で言い直すと、寛容で柔軟性があり、他人の価値観と多様性を認める人間」になっていく確率が高くなります。

 でもこれらはラグビーのプレーとは関係ありません。私は「他人の価値観と多様性を認める」方が「主体的思考になる」よりは重要だと思いますが、せっかくラグビーをするのであれば、主体的な思考を持つ様になって欲しい、と思っています。

 主体的な思考になるのは比較的簡単です。星名先生の理論の極端に浅いアタックラインは主体的な思考になって初めてできるものですが、スタンドオフの選手のパスの能力とインサイドセンターの横に伸びるスピードと、二人のタイミングが取れて初めて実践できるもので、少し時間がかかると思います。

 主体的な思考に1日で変わったチームもあります。東京外語大学ラグビーの選手達は夏合宿で1日で主体的思考に変わりました。

 ほとんどの選手が大学に入ってからラグビーを始めて、体力も技術もラグビーの選手としては高いものではありませんでした。合宿の最初の練習試合では大敗しました。合宿の最終日にはその大敗しているチームに大勝している東工大との試合することになっていたのですが、「負けるのがわかっているのだから試合はしたくない」と言う声も聞かれました。

 しかし、試合になり、「全員が前に向かって走れば勝てる」と言う岡先生の理論を実践し、東工大に大勝しました。

 これは相手の動きとは全く関係なく「チーム全員が前に向かって走る」と言う主体的な思考でチーム全員が徹底された結果です。

 後日、当時監督だった千葉さんは「この合宿で選手たちは何かを掴んだみたいで、ラグビーの戦績もよく、人間として大きく成長したみたい」と感謝されました。

 この時の話はブログを始めてから一度書いたのですが、この頃はまだ主体的思考に私自身が気づいていなかったので、岡先生のラグビー理論を実践したから勝てたと思っていました。しかし「人間として大きく成長したみたい」の部分は岡先生の理論では説明ができません。多分、選手たちは知らず知らずのうちに主体的思考を体験していたのではと思います。

 東京外国語大ラグビー合宿の続きはこちらから

大井さん ブログ Jpeg
  この写真のブログの大井さんの記事も読んでいたただければ嬉しいです。
 詳しくはこちらをクリックしてください。
 PDFのファイルが小さいので拡大すれば読めると思います。
 下の方に私と千葉さんのことが書いてあります。
 私とは40年以上の付き合いになりますが、私は仲間の集まりでは無口でほとんど話すことはないが、一度だけ星名先生の理論を話したことがあると書かれています。

スペインでは軽症の新型コロナはインフルエンザ扱い

「スペインでは3月28日から感染者であっても症者、無症状者についてはその隔離義務が廃止される」とのことです。

 以下はスペインニュース・コムから抜粋、加筆したものです。青色をクリックすれば、スペインニュース・コムが見られます。

  スペインにおけるCovid19の扱い方に急速な変化が生じており、3月1日から 感染者との濃厚接触者についての隔離義務が無くなったのに続いて、3月28日からは感染者であっても軽症や無症状の場合、国の健康保険制度による抗原検査やPCR検査を受けられるのは 60歳以上の年令層、免疫疾患を持つ人、妊婦、そしてそう言った人々と接する職場で働く人々に限られることとなり、それ以外の人については感染しているかどうかの確認が行われることも無くなる。

 これによりCovid19をインフルエンザと同程度の扱いにするのが政府の意向と思われるが、専門家の中には「急ぎ過ぎであり危険」との指摘も見られる。

 政府によると3月28日以降、感染者であっても軽症者、無症状者は普通の生活を続けることが可能で、特に感染による危険度の高い人々と接する職種でない限りは出勤も可能とのこと。

 日本に住んでいる方はこのニュースをどの様に感じられますか?

 スペイン人の大雑把でいい加減なところを十分に理解している私ですが、スペイン政府の方針には納得できます。日本の政府と大きく違うことは国民のために必死になっていることです。PCR検査もしっかりしているし、ワクチンの対応も早いし、何よりも情報も事実を公開しています。

 権力者の周辺のための、訳のわからない施策ばかりで、都合の良い情報しか流さない日本の政府とは大きな違いです。

 コロナ禍の状況は大きく変化して、スペイン政府の判断が間違う事があるかもしれませんが、それはそれで私には納得のできるものです。スペイン政府は日本政府と違い、国民全体のために決断を下しているからです。

 早くいつものスペインに戻って欲しいものです。

シッチェス 月曜日
 もう夏時間になったのに、まだシッチェスは寒い日が続いています。
 早く暖かくなって欲しいものです。

スペインは夏時間。

 3月27日の日曜日、午前2時に針を1時間進めて午前3時となり、夏時間が始まります。朝7時に携帯電話のアラームで目を覚ますのですが、薄暗かったのですが、ここ2週間ほど天気が悪いので、また雨かと思い、夏時間への移行に気づかないままでした。日本との時差は7時間になります。

 リナたちの肉を焼き、朝食を作り妻の部屋へレニィの朝食を持って行ったのですが、いつもはドアの前で待っているリナもレニィもはるみのベッドの中でまだ寝ていました。リナを抱き上げ、リビングに戻り、リナに朝食を与えました。

 この日1日は二人とも食事の時間が1時間早くなったのに気づかない様でした。私も夏時間に気づいたのは午後4時になり、ブログの予約投稿が投稿されていないことに気づき、設定が間違ったのかと思い、チェックして初めて今日から夏時間が始まったのだと気づきました。

 いつもはもっと暖かいのですが、あまりにも寒い日が続いたので夏時間のことをすっかり忘れていました。

 リナは視力の劣化がどんどん進み、もうほとんど見えない様です。聴力も悪くなって、私が呼んでいる位置がわからなくなっている様です。鼻も効かなくなっているみたいで、食べ物の位置もわからない時があります。その分吠えまくっています。

 寒い日が続いているので、最近のリナとレニィのお気に入りの場所はソファーに投げ出した私の足の上です。寒いのでブランケットをかけているのですが、レニィはブランケットの中、リナはブランケットの上です。

足の上のリナとレニィ
ルディの場合は少し順序が違いました。ルディは非常に賢いので、私たちがリナが吠えるのを叱っているのをみて、吠えることを私たちが嫌っていると思い、リナが来てから吠えるのをやめてしまいました。そして数年間、吠えなかったので、声帯が退化して声が出なくなってしまいました。
 でも、歳をとり、目が見えず、耳が聞こえず、鼻が効かなくなったので、私たちの存在を確かめるには触ってもらうしかなく、必死になって吠える努力をして、ある日突然、奇妙な声を出す様になりました。
 声帯が悪かったわけではなく、使わなかったから退化していただけなので、その後は普通に吠える様になり、永眠する前の7ヶ月半は毎晩吠えていました。

 その頃のルディは痩せ衰え、軽かったのですが、今のリナは元気いっぱいで食べまくり、毎日散歩で3キロほど歩いているので、体重も今までで一番重たいのではと思えるほどです。
 私の時間の大半はリナの世話に追われているのですが、ルディ以上に長生きして欲しいと思っています。
 
 ルディが私たちに思い切り甘えた7ヶ月半はこちらから


星名理論と岡理論 91  主体的思考による環境の最適化 8

 性格は変えられないが思考は変えられる。

 無口で、照れ屋で、口下手で、表現能力に欠けた私は、仲間内の食事会などでもほとんど聞き役で、自分から話すことはほとんどありませんでした。この性格は今でも変わっていません。もう人生も終わりに近いので死ぬまで変わることはないと思います。

 主体的思考の人のもっとも象徴的な特徴は、「行動や発言が積極的」だと思います。性格だけ見ると、私はもっとも受動的思考で、とても主体的思考ができる様な性格ではありません。

 でも私の周囲を見回すと、体がデカくて、声が大きくて、積極的に行動する輩は多い様に感じます。でもそれらの人が主体的思考を持っているかと言うと、そうでもない様に思います。

 教育の専門家ではありませんが、日本の教育制度でほとんどの日本人は受動的思考になる様に教育を受けていたのではと感じます。

山﨑ツイート
 そのため、主体的思考になるには、私のようにそれを体験しないとなかなか受動的思考から抜け出せないのではと感じます。

 ラグビーと言うスポーツは体がデカくて、声が大きくて、積極的に行動するのは、そこら中にいます。彼らがラグビーのゲームの中で、選手としてチームに貢献できているかどうかは、全く別問題です。でも、ラグビーをして行く中で、「性格は大雑把でいい加減な、良い言葉で言い直すと、寛容で柔軟性があり、他人の価値観と多様性を認める人間」になっていく確率が高くなります。

 でもこれらはラグビーのプレーとは関係ありません。私は「他人の価値観と多様性を認める」方が「主体的思考になる」よりは重要だと思いますが、せっかくラグビーをするのであれば、主体的な思考を持つ様になって欲しい、と思っています。

 ラグビーをする人は、是非、星名先生の理論を試してみて、主体的思考を体験してみて欲しいと願っています。
 またラグビーをしない人も、小柄で声が小さくて消極的な人も、主体的な思考を試してみて、「自分で考え、判断し、行動して、責任を持つ」ことを心がけて、そしてそれを主張し、発信すれば、日本の劣化を止める事ができると思います。
自分で考え、責任を持つ
 私の好きな岡先生の言葉です。
 私の様な性格でも主体的思考になれることをいろいろ書いていきたいと思います。

星名理論と岡理論 90  星名理論のアニメーション 2

星名理論とそれ以前との比較

 体調がいまひとつ良くないので、アニメが不完全ではありますが、とりあえずアップしておきます。
 時間があれば後で訂正します。星名先生の理論でもっと書きたい事がありますので。
 
 下のアニメーションは大学1年生の時に実践していた時のイメージです。
 注意してほしいの3番目の点線のラインです。このラインの位置は二つのアニメーションでも同じ位置です。
 私が立っていた場所は当時のアタックの選手の中では非常に浅い(相手に近い)位置に立っていました。
 そして突破する場所は相手のディフェンスラインとの中間点の想定されたタックルラインの少し手前で突破していました。相手の出方が遅いと、もっと前に出て、相手の出方が早いと少し後ろで突破するようにしていました。
 相手の出方に合わせているので受動的思考のプレーです。
 突破すれば、すぐにゲインラインは超えるのでフォワードは後ろに走る必要なありません。

大学1年生の時

 下のアニメーションは星名理論を実践した場合のイメージです。
 上のアニメとの違いは、まず立ち位置がスタンドオフの選手の真横です。更にボールがまだスクラムの中にある時にスタンドオフより早くスタートして、ボールを受ける前に想定されるタックルラインを越えています。スタンドオフはボールがスクラムから出た瞬間にスタートしますが、その時には相手のディフェンスからはボールが見え難いので、こちらのスタンドオフがスタートしたのを見てからスタートします。ボールを受けている地点は想定されるタックルラインを超えています突破すれば、相手のカバーディフェンスは届きません
 もしタックルされてもフォワードの選手は大きく後ろに下がる必要はありません。
 バックスでもっとも重要な役目はフォワードの選手を前に走る場面を作り出すことです。
星名理論 A1−1-ANIMATION-2
  相手の動きに合わせるのではありません。相手が私の動きに合わせて出てくるので、主体的思考でプレーをしていることになります。